ボートからのシーバス釣りと言うと、魚のウジャウジャいる場所に行って、バカスカ簡単に釣れて楽しい・・・と言うイメージを持つ人も少なくないと思います。釣り番組等でよく目にするシーンですね。確かに数釣りの時期のいい日に当たれば45~65cm位の魚がバカスカ釣れる事も多々あります。
しかし、毎度毎度そんなに簡単ではないから釣りは面白いのです。釣りは釣れないから面白い・・・については前にダラダラと綴ったので、こちらを御一読下さい。
アチコチ走り回って、色々な場所を攻めてもウンともスンとも・・・という日もこれまた往々にしてあります。そんな日に、貴重な一本を釣るにはどうすれば良いか・・・。腕の差のでる状況こそ腕に覚えのある人にとっては面白い状況ですし、逆に悔しい思いをする状況でもあります。
釣れない時にあれこれ試行錯誤するのも手です。試行錯誤の結果、やっと手にした一匹・・・嬉しいですね。一般的にはその試行錯誤の中心となってくるのがルアーローテーションやカラーローテーション。
さて、ここからが本題です。
シブい日の貴方のルアーとカラーのローテーション、空回りしてませんか?
まずはオープンウォーターでの拾い釣りの際のルアーローテーションについて。
てきと丸の得意とする釣りの一つがオープンウォーターで船を風に流しての拾い釣り。10~2月の大型狙いでよくやる釣り方ですが、他のシーズンでもこの狙い方をする事も多いです。
流しているエリアに魚が5万と居て、どこまで流しても延々バカスカ釣れまくる時は良いのですが、大型シーズン後半等、魚探反応も薄い状況での流し釣りは我慢の釣りです。魚が散っているので10~20キャストそこそこでは一度も魚の視野にルアーが通って無いと考えて貰って構いません。魚の居ない場所で釣りさせてるのかよ?と、思うかも知れませんが、この時期の大型狙いはそういう物です。ただし、確実にどこかのタイミングで超ド級のシーバスがキャスト範囲に来ます。チャンスは少ないけどどこかで確実にチャンスはあります。そういうエリアにご案内しているのがこの時期の釣りです。半日の釣行で、確実にキャスト範囲内に大型シーバスが居る状況を作り出せる。最低でも船頭がそう確信できない時にはその様な場所でその様な釣りはさせません。いつか必ずチャンスは来る。だからこそ、いざ魚の視野の中をルアーが通った時に、確実に喰ってくるルアーを投げ続けないとチャンスを減らしてしまいます。
10投、20投程度でこのルアーじゃ釣れないのかな?と思い始めたら負けパターンです。よく目にする状況として、過剰なルアー&カラーチェンジ。段々と釣れ筋ルアーから奇抜なルアーへシフトしていき、チャンスを減らしていく悪循環。シブい日の大型狙いの時こそ、目の前を通れば確実に喰うというイメージを持ち続け、ルアーローテーションも数個に絞って投げ倒す事が結果に繋がりやすいと思います。
釣れるイメージを切らさずに集中力を維持し続けるコツとして、実績の高いルアーを使う、船長にお勧めルアーを聞く等、色々とありますが、一番は実際に水中に居るであろう魚をイメージしてアプローチする事です。オープンウォーターでのだだ流しとは言っても、そこには様々な変化があります。判りやすい物として潮目がその代表格。水面を見つめると、様子の違う場所が怪しい所です。輝きが違うというのが一番判りやすいですが、他にもやけに流れ藻やゴミ等が目立つ、特に一直線に並んでいる流れ藻やゴミは潮目の証拠。船を潮目沿いに流す事も多いので、そのどちら側に魚がいるのか想像しながら釣りをしたり、潮目にクロスする様なキャストを心がけたり・・・。
潮目等はアングラーの集中力を維持するのに重要なファクターとしてありますが、実は潮目も何も無い場所で釣れる事が多いのがこの釣り。何も無い様に見えて実は水中には様々な変化が・・・。
特に重要なのはルアーの引き抵抗に集中する事。どのルアーにも最適なスピードがあり、常に引き抵抗を意識しながら最適な巻きスピードを保つ事。最適なスピードを保つとはつまり、最適な引き抵抗を保つという事です。潮の流れや船の流れ等で毎度条件は変わってくるので、何秒にリールを何回転・・・というリール側で一定に保っていたのでは、ルアーの対水速度は変わってきます。ボートの流れ方によってはかなりの早巻きや遅巻きが最適なスピードの場合も出てきますし、波やうねりのピッチに合わせて巻きスピードを変化させる必要も出てきます。大事なのはリールの回転数ではなく、引き抵抗であり、その変化に気づく事。少し抵抗が増えたな・・・という直後にガツン!という事も多々あります。潮の動きやウネリ、風等の影響で水が絶えず動いているので、一定に巻いているつもりでも、抵抗が増えた際には対水速度としては早く動いているのです。魚からしてみれば、突然スピードアップした餌は視野が狭いので捕食のチャンスなのでガツンとなる訳です。
上で書いた様な事象は一つの例ですが、引き抵抗に集中する事は些細なバイトの前触れにも気付けたり、ガツンと突然訪れるバイトの際にも慌てずに対処できるので大切な事です。時には若干早く巻いてみたり、若干ゆっくり目に巻いてみたりと、色々と工夫するのも集中力を切らさないためには必要になってくるかも知れません。勿論、トゥイッチやジャークを織り交ぜるのも集中力を切らさないための手段としては有効です。
余談となりますが、デイゲームのシーバス釣りの基本はただ巻きです。過剰なトゥイッチやジャークは嫌われる事が多いのでお勧めしません。ただ巻きと言っても実は簡単なものでは無く、常にロッドティップを揺らさずに固定して巻き続けるのがベスト。揺れる船の上でなんとなくロッドティップがフラフラしている方も多いですが、ロッドティップがフラフラしているという事は、それがラインを通じてルアーに伝わり、リトリーブスピードに強弱のついた形になっています。勿論、それがダメという訳では無く、その微妙なフラフラ感がうまい事魚を誘う事もあるかも知れません。しかし、意図せずに行っているリトリーブの強弱は再現性に乏しく、釣ったというよりは釣れた魚になってしまいます。初心者から上級者まで共通して言える事ですが、自分の釣りを常に自分のコントロール下で行うというのは更なる上達への近道。ストレートリトリーブをまずはキッチリ出来るようになり、イレギュラーな動きは意図的に出した方が、次回に繋がります。
余談が続きますが、トゥイッチやジャークが効く事もあります。特に船頭が個人的に感じているのは、魚にルアーの存在を気づかせるためのジャーク、そして追ってきた魚に喰わせるためのトゥイッチは時として非常に有効です。私の見ている限り、オープンウォーターにおいて特に連続したジャークやトゥイッチが効く日は数週間に一度あるか無いか程度。そして実は喰わせるためのトゥイッチは非常に難しいのも事実。釣り人100人居ても、99人演出するトゥイッチが嫌われると言っても過言では無いと感じています。勿論、何かのタイミングでいい動きが出た時に魚が釣れた経験をお持ちの方も居るかと思いますが、毎度確実に喰わせるトゥイッチが出来る人は非常に少ないと感じています。かく言う船頭自身もまだまだ嫌われる動きになる事が多いです。なので激しいジャークや連続トゥイッチはお勧めしません。勿論、連続トゥイッチや連続ジャークでビシバシ喰わせている人を見たことはあります。しかし、同船の周りの方が真似をしても全く反応無し・・・。効果的なトゥイッチやジャークは本当に難しいので、ただ巻きの方が断然釣れると言っても過言ではありません。ただ巻きが基本というのはとりあえず頭に入れておいて損は無い情報かと思います。
肝心のルアーローテーションについてですが、大型狙いのオープンウォーターの釣りの基本は14cm前後のミノーです。変化球として大型トップやスイムベイト、バイブ、メタルバイブ、スピンテールジグ等も使いますが、その時のベイトや水深、魚のレンジによっても最適なルアーは変わってきます。同じ時期の同じ場所でも日によってはヒットルアーの傾向も変わってきますが、基本はあくまでもナチュラルカラーの14cm前後のミノーとなります。シブい日こそ自信を持って投げ続けるのが吉と出る事が多いので、確実に喰うイメージを持ち続けて投げ倒しましょう。
次は港湾部のストラク絡みのシーバス狙いのルアーローテーション。
港湾のストラク狙いにも勿論シブい日があります。ストラク狙いの釣りは大ざっぱに2パターンあります。ストラクから溢れる程魚の濃い状況である程度キャストやルアーチョイスが外れてても喰ってくるパターン。因みに良くテレビで見るのはこの状況です。そしてこのルアーが云々とウンチクを語っているプロの方々が居ますね。ぶっちゃけ何を投げても釣れる状況なのでは・・・と思う事も多いです。勿論、大きな群れが居るのに喰わない状況もままあります。ウンともスンとも言わない釣れないポイントに、タイミングを変えて入りなおしたら入れ食い・・・なんて事も。
もう一つのパターンが、少ないながらもシーバスがストラクに付いている状況で、それぞれのストラクから1~2本づつ釣っていくパターン。勿論、難しいのはこれです。
前者の状況の様に、高活性のシーバスの群れが居る時は、ルアーをそこに通すとシーバスが群れでルアーを争いながら追うので比較的簡単に釣れます。多少動きやスピードがおかしくても、色が変でも、迷っていると他のシーバスに取られてしまうので必死に我先根性で喰ってきます。
これが単体や数匹程度の群れの場合、シーバス間での競合が無い、又は少ない状況なのでシーバスもルアーを良く観察して、少しでも違和感があると喰いません。単体で居るシーバスは群れで居る安心感が無いため、警戒心も強く、ストラクにピッタリと身を寄せて、ストラクの際ギリギリをルアーを通さないと喰ってこない場合が殆ど。
この様なシーバスは、キッチリとしたアプローチをして初めて釣れるチャンスが生まれます。逆に言うと、ストラクから1メートル以上離れた場所を引いてもほぼ釣れません。ルアーは定番品で十分な場合が殆どですが、アプローチにはかなりの精度が求められますので腕が無いと釣れない魚です。このアプローチが一番大事であり、ルアーは2の次です。特にシブいこそアプローチに気を使いましょう。
私がお客様の釣りを見ていて良く目にする事象の一つとして、港湾部のストラクをランガンして活性の良い群れを探している際に、初めのうちはそのルアーでこのストラクの際をキッチリ攻められれば、活性の良い魚が居れば間違いなく反応があるだろうな・・・と思えるルアーを使用しています。しかし、数か所で反応が無いと、段々と奇抜なルアー、奇抜なカラー、奇抜なサイズ等にルアーを変えていって、新たなポイントに行った際に、そのルアーじゃ厳しいかも・・・と思える様なルアーばかりが投げ込まれている状況を目にします。
勿論、それで結果がでる事もあるので「そんなルアーじゃ釣れないよ!これ投げて!」・・・という様な事は言いません。釣り人それぞれが自分の持てる力を100%だし切っての結果こそが、本当に意味のある釣果だと思うので、てきと丸では基本的には好き勝手なルアーを投げて貰っています。
ただ、皆様に知っておいて欲しい事の一つとして、ポイント移動した後のフレッシュなポイントには、その日ルアーを見ていないフレッシュな魚が待ち構えている可能性が高いので、渋い状況の時こそ実績の高いルアーを使い、キッチリとアプローチする事が結果に繋がりやすいかと思います。
そして上に何度も書いたキッチリとしたアプローチについて少々・・・。一番大切なのは狙っている魚をしっかりイメージ出来ているかどうか。ポイント毎に、ストラクの水中の姿を想像し、魚の居場所と魚の視野の向きをしっかりとイメージし、どのルアーを何処に着水させ、どのスピードで巻いてきたら魚の視野にルアーが入り、バイトへ持ち込めるか・・・。これがわかった上で、任意の場所にキャスト出来る様になると鬼に金棒です。
例えば一本の柱があったとします。柱についているシーバスを狙うとしたら、ルアーの種類にもよりますが、キャスティングの場合はルアーを柱より最低でも3メートル、欲を言えば5メートル以上、場合によっては10メートル以上奥に着水させてから巻き始めると任意のレンジにルアーを送り込め、柱についている魚に対して最適なアピールが出来ます。これは全てのストラク絡みのシーバス釣りの基本とも言える狙い方です。実際に狙いたい魚の場所より奥に投げて、ルアーを任意のレンジに送り込み、魚の視野に入る頃に一番良い動きを演出する事が大事と言えます。
柱の場合はバイトが出るであろうポイントは点です。勿論、魚のレンジによっては表層だったり、かなり深い場所だったりと、実際に複数のアプローチで狙えるのは縦に釣らなった線となりますが、縦のストラクチャーに対してキャスティングという横の狙い方をする場合は通過点の一部がヒットの可能性のある点となります。しかし、壁狙いや連続した柱を平行に狙う場合、そして直線に出た明暗部を狙う場合等はバイトの出るであろうポイントは線になります。その線をはっきりとイメージして、イメージ通りにルアーをアプローチする事が、ストラク狙いの基本です。
ただし、現実としては様々な制限があり、そこまで奥に投げ込めなかったり、線でのアプローチも困難な場合も多いです。止むを得ず、魚が居るであろう場所の真上にしか着水させられない場合の釣り方としては、真上に着水させてフォールで狙うならば、フォールバイトの出やすいルアーを使ったり等の工夫が必要です。真上にしか着水させられない上に、魚のレンジも浅い時は着水直後にミノーをトゥイッチさせる等して、飛び出してパニックに陥った小魚を演出する等すると狭い場所でバイトが取りやすかったりします。皆様も色々と工夫してみて下さい。
肝心なルアーローテーションについてですが、無難なチョイスとしては9cm前後の小型のミノーやバイブ、スピンテールジグ、そしてメタルジグ等を水深やベイト、そしてその日の状況に応じて使い分ける事。魚のレンジとベイトのサイズを意識してルアーチョイスすると良いかもしれません。カラーについてもデイゲームの基本であるナチュラル系を基軸に色々使い分けると良いと思います。ポイントやベイトに応じて最適なルアーは違ってくるのでわからない方は船頭に聞いてみて下さい。
長々と書きましたが、上に書いた事はあくまでも私の知る限りの無難な狙い方の基本です。この基本を押さえた上で更に違う展開をしていきたい方も多いと思うので、てきと丸の船上では自由に釣りをして下さい。私に釣り方を押し付けられて魚を釣っても面白さ半減だと思うので、それぞれの判断で自由にルアーローテーションをするなり、様々な試行錯誤をしてみて下さい。それでも結果が出ない時は、ふと基本に戻って上に書いた様な事を思い出してみて下さい。シブい日の貴重な一本を獲るためのヒントになれば・・・と、書き綴った次第です。
では、次回のウンチクもお楽しみに♪
てきと丸のウンチク集
先日、怪魚釣りで有名な小塚兄弟のお兄さんが遊びにきてくれました。
試したのはアラバマリグ系の仕掛け。
勿論、本物は手に入る物でも無いので、自作の物で。
前日に徹夜で作ったとの事で、ワイヤーの太さから、開き具合、大きさ、ルアーも様々なバリエーション。
早速朝一のボイルに投げてみるとシーバスキャッチ。アラバマリグならではの多点掛けもあったりと、一応シーバスにも効く事がわかりました。
その後はイナダのボイルに向かって延々アラバマリグを投下。
こちらも無事キャッチで青物も釣れる事が証明された訳なのですが、実はシーバス、青物共に非常に苦労しました。
普通のルアーの方が10倍効率よく釣れると言うのが今回試してみた感想。
これから改良の余地はまだまだあり、上手く作ればトンデモナイ物が出来上がるかと・・・。
ただ、今後アラバマリグを使いたいと思う全ての方に認識しておいて欲しい事として、アラバマリグの特徴として針が複数個ついているので魚が針にかかって暴れると他の針に絡みつき、可哀想な状態で上がってくる事。
今回、小塚さんは私が何かを言うまでもなくシングルのバーブレスで挑んで下さって、更には魚を釣る度に非常に丁寧に扱い、優しく声をかけながらリリースしていたのが印象的でした。
声をかける云々は気持ちの問題ですが、そこまでする程に魚をいたわっている気持ちは誰しもが見習うべき所だと感じました。
だったらアラバマリグなんか使わなきゃいいと言う言葉が聞こえて来る様ですが、そこはそれぞれの判断だと私は考えています。魚が可哀想なら釣りなんかしなければいい・・・と言う意見も良く聞く話で、結局のところは魚を釣りたいと言うのが大前提なのが我々釣り人かと。
アラバマリグは1投で多点掛けの夢のあるルアーとして、釣り人の心をくすぐるのは間違いない事実ですから。
10月25日にアメリカの友人からアラバマリグの噂を聞き、初めて動画をYoutubeで見た時から、これは今後の改良次第でヤバいルアーが出来上がるな・・・という期待感と同時に、魚の事を考えると日本に入って来なければいいのに・・・という相反する思いがありました。
そしてちょうど一か月後の11月25日にてきと丸でもアラバマリグのテストをする日が来ました。結果としては上に書いた様に、釣れるけど、弱い。と言うのが現状。改良の方法はいくつか私の頭の中にあります。作るか作らないかで日々もんもんとしていますが、放っておいても私の稚拙なアイデア位は遅かれ早かれ誰かが思いつき、作るでしょう。
どうやら日本のメーカーも近々アラバマリグ風の物を販売開始するとかしないとか・・・。出る時期が早ければ対してテストもせずに出したとしか思えないし、遅ければ他のメーカーに後れを取る・・・。
各メーカーとりあえず試作品に毛が生えた程度の物で出してきて、ユーザーのフィードバックを聞きながら改良していき、つまらない理由をつけてパテント合戦をして、そうこうしている内にブームは去るのかと思います。
アラバマリグ、作る、作らないは各メーカーの判断ですし、ユーザー側もどれだけ釣れる物が出来上がってもあえて使わないという判断もあるかと思います。ただ、現段階ではシーバスにはまだまだ弱いルアーです。この前見ていた感じだと普通のルアーの1/10以下の釣果でした。現段階では、あえてこれで釣りたい・・・という試みは面白いかと。そして改良していくプロセスは面白いかと思いますが普通の単体ルアーの方が10倍釣れますよ。
ある程度完成した普通のルアーより圧倒的に強いアラバマリグが出来れば、そのうちてきと丸では禁止にする日も来るかも知れませんのでご了承下さい。
本来ならフィッシングレギュレーションなるものが国や県の管理の元であるべきで、アラバマリグなんかもレギュレーションでいくらでも規制できる物なのですが、残念ながらスポーツフィッシング後進国の日本にはその様なシステムはありません。てきと丸では時期が来れば規制しようかと考えております。
一つの船で規制する事の無力さは承知しておりますが、アラバマリグに対する一つの考え方を示せれば・・・と思い、ここに記する事にしました。
まだまだ弱いルアーの内は規制する気はありませんので自作のアラバマリグを試したい方は是非どうぞ。
今回はCapt. Akiの独断と偏見で、質問の多いお勧めルアーを紹介します。
前置きが長いので本題までスクロールダウンしてもOKです。笑
前回のカラーのウンチクでも何度も書きましたが、釣りで重要なのはアプローチです。アプローチとはつまり、魚の居るであろう場所、魚の視線の向き、捕食している餌、捕食するレンジ(水深)等を想像し、そこにベストマッチしたルアーを投げ、ラインスラックを上手くコントロールし、狙いのレンジを上手く通して喰わせるまでのプロセスの事。アプローチが正しければおよそどの様なルアーでも魚は釣れると私は考えています。
私の一番嫌いな言葉が、「このルアーじゃなきゃ釣れない・・・」です。勿論、ルアーを作る側の立場の人間は「このルアーじゃなきゃ釣れない」とか、「このルアーじゃなきゃ獲れない」という様なルアーを目指して日々開発を行っているものだと思います。逆に、その様な気概で作ったルアーではない限り、良いルアーは誕生しないのでは・・・とも思います。しかし、ユーザー視点で考えると、その言葉はルアーに頼りきった釣りをしている事の証明とも言え、それ故に、私が嫌悪感を感じてしまう言葉なのです。その原因となっているのが釣りメディア。勿論メディアには通常スポンサーがついていて、その究極の目的は世間の皆様に良い釣りをしてもらう事ではなく、自社製品を売る事なのです。なので各プロ達が自分と金銭的に関わりのあるルアーを奨める際によく使う言葉でもあります。
勿論、私もここでこの様な文章を書いているのにはそれなりに目的があって、それはつまりご乗船いただいた皆様釣りを楽しんでもらう事。全然ダメだった・・・と、うなだれてお客様を返していたら二度とご乗船いただけないので、魚を釣って、笑顔で帰ってもらう事に必死なわけです。そしてここでお奨めルアーを少し紹介する事で、皆様に乗船前に少しでも楽しんで準備をしてもらって、実際にご乗船いただいた際に良い釣りをしてもらって、再乗船してもらおうと考えております。
話を戻して、ルアーチョイスもアングラー側のアプローチの一つですが、私はアプローチが良ければある特定の「THE LURE」でなくても魚は釣れると信じています。もちろん、魚のサイズやベイトにある程度合わせたルアーチョイスは大切ですが、世の中には似たようなルアーが腐るほど出回っておりますので、ある程度の性能が同じならばルアーはどれでも大丈夫だと私は考えております。
アプローチが良ければ何でも釣れると言ってきかないてきと丸の船頭ですが、だったらルアーなんて何でも良いのでは?と思うでしょう。ある程度はその通りだと思います。私が特に初心者にルアーをお勧めする際に一番気にしているのが、状況特化型ではない事。
つまり、ある特定の条件時だけに効くルアーと言うのが実は非常に多いのです。何でも良いルアーの範疇から外れたルアーを投げても魚は釣れません。ベテランが状況に応じて貴重な1本を釣る際に、その様な条件特化型のルアーは重宝しますが、初心者が数に限りのあるタックルボックスに忍ばせるルアーとしては良いチョイスとは言えません。私が考える優秀なルアーとは、ある程度様々な条件下において活躍できるルアー。勿論、ユーザーのスキル次第な部分は大いにありますが、ある程度様々な状況で使えるルアーというのはこれから腕を磨いていく際にも良いお供になってくれますし、少ないルアーチョイスの中で日々違う状況となってしまう釣りに対応するには、まずはバーサタイルな物を初心者にはお勧めします。
逆にお勧めしないルアーとして、世の中に多いパクリルアー。私が一番嫌いなタイプがこれです。既に世の中に出回っているルアーをほぼそのままコピーして、流行のカラーリングを施し、少しサイズダウン、若しくは細身にして発売すれば売れると考えているメーカーの多いこと多いこと。勿論、実際にそれで売れるのでしょう。そして流行の名人が映像で実際に魚を釣って見せ、あれこれ御託を並べる・・・。ルアーメーカー勝利の方程式なのかな?苦笑
日本のシーバスルアーの元祖はラパラのCD9、ボーマーのロングA、レーベルのミノー、そしてコットンコーデルのレッドフィンだったり・・・。そういった海外製のルアーの足らないところ、特に飛距離や日本人好みのカラーリングをどうにかしようと、各メーカーがシーバスルアーを開発しました。特にラパラのCDシリーズは実績も申し分なく、飛距離を必要としない状況(ボートゲームも含む)に於いては改良点があまり見当たらない程。老舗の各メーカーが参考にしたのは紛れも無い事実だと思います。参考にして新しい改良ルアーを作り出すことと、パクリとの境界線というのは本来ならルアー開発者の心の中にしか見えない物なのかも知れませんが、1ユーザーとして、これは酷いな・・・と思う物が多すぎるのも事実です。
今まであった既に優秀なルアーに様々な改良が施され、巷には素晴らしいシーバスルアーが溢れています。その内の一部は、ルアーメーカーの真剣さが伝わってくる優秀なルアー。そしてまた別の一部は、そう言った真剣なルアーメーカーの後追い的なビジネスに真剣なルアー。私は似たような実力ならば後者は選ばないので以下にお勧めするルアーはてきと丸船長の偏見に大いに左右されたルアー達ですのでご了承下さい。因みに私はルアーメーカー等、一切のしがらみが無い、普通に釣具屋でルアーを買う一般ユーザーです。(こんな記事ばかり書いているからスポンサーもつかない・・・笑)
前置きはこれ位にして本題です。(前置きの方が本題より長いとの噂も・・・)
まず、湾内攻略で基本となるルアーとして、シンキングミノーとジグの2種があります。腕のあるお客様ならこの2種を上手く使いこなせばこれだけでもある程度は攻略可能かも知れません。しかしあると便利なのが中層を探りやすいバイブやスピンテール。
今まであまり具体的に名前を出さずにこんな感じのルアーという風に色々お勧めしてきましたが、今回は初心者の方が実際に釣具屋に行って何を買ってくればよいのかわからない場合に参考になれば・・・と具体名を出して紹介します。
ミノーのお勧めは、上にも名前の挙がったラパラのCD9とCD11。これがあればおよそ釣りが成立します。特にお勧めはCD11ですが、CD9の方が入手しやすければそれで構いません。お勧めカラーはSilverと呼ばれる背中が黒の如何にも小学生が想像する魚っぽいやつです。昼でも夜でもこれで釣れちゃいます。夜は白系があれば尚良いのですが、Silverがあればとりあえずは大丈夫です。日本製のルアーに比べてお粗末な姿をしていますが安心してください。魚は人間ほど目が良くないので見た目の悪さは大丈夫です。逆に動きの良さと悪さは我々人間にはわからないレベルで驚くほど敏感に感じ取っているようですが、このラパラに関しては実績十分で今でも多くの方に支持されていますし、特にベテランの方程その実力を認めているルアーですので安心してお使い下さい。
国産ミノーのお勧めはDuelのAile Magnet S 若しくはAile Magnet Neo Sの9cm。実は海外で非常に高い評価を受けているこのルアー、Capt. Akiも実際に海外でも海水、淡水、汽水と、様々なフィールドで使用し、実績を上げてきました。勿論、シーバスもバリバリ釣れます。というか、シーバス用に作られたルアーなので当然です。お勧めは定番のイワシ系のカラー。飛距離も出るし、ラパラより本物っぽいカラーリングが初心者にも手を出しやすいのでは?強度もそこそこあるのである程度はラフに扱っても大丈夫な所も良いと思います。キッチリとブリブリ泳ぐミノーなので荒れた状況や流れの中でもルアーの動向を把握しやすいので初心者にもお勧めです。
細身(?)のミノーの中でのお勧めは断然ジャクソンアスリート。シンキングの9cm(S9)は港湾部での使用に最適。F14は大型狙いの遠征エリアで実績大!中間地点となるS12も遠征エリアや港湾部でもベイトが比較的大きい時に活躍します。私は個人的には昔からあるタイプの太めの物を好んで使っていますが、細身のAthlete Slimもお客さんがよく使っていて釣れているようです。
もう一つ、ストラク周りや穴撃ちの際に重宝するのがDuelのLive BaitシリーズのReal Minnow。シンキングの9cmが一番のお勧めですが、無ければフローティングや7cmのシンキングでもOK。ナチュラルな波動が・・・云々は私は信じておりませんが、このルアーはとにかく壊れない。特に穴撃ちの際にバンバンぶつけても殆ど壊れません。ぶつけ過ぎて多少泳ぎが不自然になっても軽くアイ等をいじれば復活。魚の反応も良好で、私も穴狙いの際はほぼこのルアーオンリー。非常に残念な事に、生産終了のモデルなので見つけたら買い溜めしておくと良いかもしれません。上州屋グループでたまに安売りされているのでお近くの上州屋を当たってみて下さい。
他にも、ダイワショアラインシャイナー、メガバスVision110、K-TEN Blue Ocean等、優秀なルアーは無数にあります。お好みで色々お試し下さい。
ジグのお勧めは・・・難しいですね。はっきり言ってある程度なんでも釣れちゃいます。丸い棒の様なジグよりはフラットなジグの方が良いと思います。重さは40g前後で良いかと思いますが、水深やベイトのサイズによって20~60gまであると良いですね。ジャクソンのギャロップなんかが安くて良く釣れるので好感度高いですが、それにこだわる必要はありません。他にも安くて釣れるジグは色々あると思います。フックはトレブルよりもシングルのアシストをつけた方がかかりも良く、バレも少ないと思うので、自作するのが面倒な人は売られている物で構いません。色は金系、銀系、ピンクをベースにお好みで。
バイブのお勧めはレンジバイブのES。小さな物よりも80ES、90ES、遠征エリアでは100ESの様な大きめの物が飛距離も出て良いかと思います。しかし、これを穴撃ちに使いぶつけると一発で割れます。安いルアーでは無いのでけっこう痛いです。オープンウォーターでバイブを使うなら迷わずコレで大丈夫だと思いますが、勿論、他にも似たようなバイブは数多くあるので他の物でも大丈夫です。ただし、ラトル入りのモデルは嫌われる事もあるので無難なのはラトル無しのモデルだと思います。カラーはナチュラル系をベースに揃えると良いかと思います。チャートや赤金が効く時もあります。
湾バイブ等の金属製のバイブもギラギラとしたフラッシング効果抜群で飛距離も出て、使いやすいルアーです。カラーはやはりキラキラしたナチュラル系(イワシカラー等)が基本となりますが、日が落ちた後に少し下のレンジを探りたいときには白系のバイブが一つあると便利ですが、これは無くても大丈夫です。
スピンテールもこれもはっきり言ってどれでも釣れるでしょう。軽い物よりも30g以上ある重い物の方が出番は多いかと思います。具体的には湾ベイトの40gやFunky & Pandra Boxのリッチ40gが非常に使いやすいのですが、品薄な様で見つけ辛いですね。湾ベイトの29gや、マリアから35gの物が売られていると思うのでそれでOKです。スピンテールジグの欠点はバラシが多い事。特に水温の高い時期は魚が良く跳ねるのでキャッチ率が大きく下がります。トレブルフックの2つついた他のルアーで釣れるレンジに居る魚は他のルアーに任せた方が良いのでスピンテールは重めの物だけあればOKです。ブレードの出す波動とフラッシングで食わせるルアーだと思うので、ボディーカラーは特にこだわらないで何色でも大丈夫です。
夜間の港湾部で非常に重宝するのがタックルハウスのローリングベイト。25gのサイズがあればおよその状況において通用すると思います。30cm以下のセイゴも釣ってやろう・・・という方は15gも。カラーは白系とナチュラル系の2色あれば十分です。
ワームは・・・初心者の方はとりあえず無くて大丈夫です。私がどうしても一本釣るのに必要と感じたら一つあげますが、あまり出番は無い様な案内を心がけます。
トップウォーターは・・・これも初心者の方は無くて大丈夫です。トップで釣れる状況の時は、他のルアーならもっと釣れる・・・という場合が殆どです。
以上、私の独断と偏見によるお勧めルアーでした。上記のルアーを2個づつ持ってきて下されば、およその状況に対応出来るかと思います。勿論、時期や状況に応じて他にも必要となるルアーがあるかと思いますが、とりあえず何を持っていけば良いのか・・・と、困った際には参考にしてみて下さい。尚、それぞれの時期や状況に応じて必要なルアーが変わりますので、ご予約の際に私に聞いてみて下さい。
皆様、ルアーの買い過ぎにはくれぐれも注意して下さい。極端な事を言えばバーサタイルなルアーが数個あれば腕のあるアングラーなら任意でレンジを変えたりしてどうにかなります。釣れる釣れないの一番の要因は食い気のある魚がそこに居るか居ないかであり、その魚に上手くアプローチできるかです。ある程度やる気があれば、何を投げても釣れちゃいます。逆にやる気が無ければ何を投げても反応しません。ルアーパッケージの販売文句に踊らされ過ぎない様にしましょう。
ルアーを大量に買い込むお金があれば、是非てきと丸に乗って実際に魚を釣ってやって下さい。必要最低限のルアーはいくつか販売用に船に積んでますし、あらかじめご連絡いただければお奨めのルアーを買い足しておきますのでご安心下さい。
繰り返しになりますが、ルアーよりも大切なのはアプローチです。答えは釣具屋にもネット上にもありません。現場で魚がくれるものです。
では、次回のウンチクもお楽しみに。
久々に釣りのウンチクでも。
今回のテーマはシーバス狙いのルアーカラーについて。今回はかなりディープなお話になりますので、とりあえず初心者の方にはデイゲームでは小魚っぽいナチュラルカラーを基軸に使えば結果が出やすいですよ・・・と、先に無難な定説を記しておきます。答えでは無く、定説ですが、最初の選択肢としては無難だと思います。
では本題です。まず、ルアー選びに際してカラーというのは最後のおまけ的な要素だと私は考えています。
特にナチュラル系と呼ばれる魚っぽい色に関しては、イワシカラーだろうが、キビナゴカラーだろうが、ハスカラーだろうが、オイカワカラーだろうが私の中では同じ。背中の色がグリーンのサバカラーも、ブルーのイワシカラーも、背中の色なんか魚からは殆ど見えないので同じだと思って使っています。微妙な色の違いで釣果に圧倒的に差が出る事は殆ど無いです。そんな経験をした事がある人も居るかも知れませんが、私の経験では差はほぼ無いです。差が出たとしたら、アングラーのアプローチの差だと考えています。
例えばチャート、真っ黒、ドピンク、そしてナチュラル系の4色で比べたら、差が出る事もあるかと思いますが、それでも一番大事なのはアプローチだと考えています。
アプローチとはつまり、どんな状況の魚に、どの様に魚の気づく場所にルアーを届け、どの様に誘って、どの様に喰わせるかという事。具体的にはルアーチョイス(動き、シルエット、レンジ)であったり、キャストスキルであったり、トゥイッチやジャーク等の小細工であったり、ポーズ(喰わせの間)であったり、そしてバイトに気づけるかどうか・・・と言う事。このアプローチがしっかり出来ていれば、およそどの様な色のルアーでも魚は釣れると考えています。
ただ、カラーで多少なりとも釣果に差が出る事があるのは事実。ごく稀にルアーカラーの違いで釣果に大きな差が出ることがありますが、それも、色の系統さえ合わせ、似たような色を使えば大差は無いです。
と言う事で今回はカラーに関するウンチクです。
もう一度書きますが、一番大事なのはアプローチであって、カラーはおまけ的要素ですので特に初心者の方はカラーで悩み過ぎない事をお勧めします。釣具メーカーからは無駄な程様々な似たり寄ったりのカラーのルアーが販売されていますが、はっきり言って大差無いですので買い過ぎに注意して下さい。
そしてルアーのカラーに関しての大前提がもう一つ。空気中で我々が認識している色と、水中で、しかも魚の目で認識される色は大きく異なるという事。魚の視力は魚種にもよりますが0.2程度だと言われております。そしてダイビングをしている人は知っていると思いますが、水中、特に水深が深ければ深いほど色の見え方は空気中のそれとは大きく異なってきます。更に我々がルアーを見る時は横から見る人が殆どだと思われますが、シーバスの様に受け口の魚全般に言えることですが、自分より上を泳いでいる餌を捕食しているので魚の視点でルアーを見ると重要なのは斜め下方から見た時のシルエットなりカラーです。背中の色はルアーのアクションによってチラチラ見えるかどうかという所です。この、チラチラ見えると言うのが点滅している状態の様な感じて魚に対するアピールが強いのではないかと私も思う事もありますが、実際の所はどうなんでしょうか?勿論、ローリング主体のルアーだと背中のカラーも魚に見える機会が多くなりますし、ウォブリング主体のルアーだと背中のカラーは魚の目には入りにくいと考えます。私がルアーを買う際には斜め下方から光源をバックにしてどの様に見えるか・・・という事を想像しながらベリーとサイドのカラーを重要視して買う事が多いです。
お客様によくお勧めのカラーは?という質問を受けます。状況によって私も色々と答えてはおりますが、正直なところ、私にも正解の色というのはわかりません。魚が喰って来た色が正解と言うのが事実でしょう。
私の釣りに対するスタンスとして、釣りに不正解は無いと思っております。これはカラーに限らず、ルアーや釣り方に至るまで全てに共通する事で、結果が出れば全て正解。その日、その場所、その状況、そのタイミングで試してみなければわからないというのが根本の考えです。逆に一般的にはあり得ない事をやらないと、誰かが築きあげた定番のパターンのマネをし続けて終わる事になります。まだ誰も試していない爆釣メソッドがあるかも知れない・・・、と考えると釣りはより一層楽しくなります。余裕のある方は是非とも色々試してみて下さい。東京湾のシーバスは開拓され尽くしていると考えている方も居るかも知れませんが、私が思うに我々人間は彼らの行動の5%も理解していないのでは・・・と感じています。まだまだ未知の釣り方が色々あるのでは・・・と考えるだけで次の釣りが楽しくなってきます。
てきと丸では常にお客様に自由な発想で釣りをしてもらう事にしていますので、「そんなんじゃ釣れねーよ!」等と暴言を吐かれる心配はありません。実際に、私が心の中で、「この状況でその色は不利かな~?」と思ってる所で、お客様が驚く程の結果を出すという事もありました。自然相手ですので我々アングラーは日々勉強の身です。毎日の様に海に出ている私にもわからない事だらけで、船頭は全ての正解を知っていると言うのは幻想です。世の中には偉そうに全てを解ったふりをしている船頭も居るかとは思いますが、私に言わせれば、わかったつもりになった時点で終わりです。学ぶ事を忘れ、自然相手に謙虚さを無くした釣り人程たちの悪い生き物は居ません。私も自然の前では一アングラーであり、船頭という肩書きの一人間です。魚の気持ちはわかりません。一生かけて学ぶつもりでいますので、お客様と協力しながらまた一歩彼らに近づけたら・・・と考えています。
カラーの話に戻ります。一般的にはデイゲームはナチュラルカラー、ナイトゲームはホワイトベースやレッドヘッド等と言われています。確かに外す事の少ない選択ですので覚えておいて損は無いです。
では、デイゲームでレッドヘッドはどうなのか?うちのお客さんでも試されている姿をよく見かけます。そして釣れています。えぇっ!?と、思う人も多いかと思いますがそんなものです。
因みに海外でストライパー(スズキに似た魚)を狙っていた際に驚いたのが、現地ではレッドヘッドは昼間のカラーとして通っていた事。ボーマーロングAのレッドヘッドの中に反射板が入っているのを知っているベテランアングラーの方も居るかと思います。更にマニアックな方は昔のボーマーは反射板の左右の色が金と銀で違う事も知っているかも知れません。余談はさておき、この反射板、デイゲームでの使用を前提に作られているからです。因みに海外ではホワイトベースもデイのカラーです。
ナイトはと言うと真っ黒やBlurple(BlackとPurpleの造語)と呼ばれる背中が黒、お腹が紫と言った暗い色が定番。光の少ない夜は、空からそそぐ僅かな光にくっきり影の浮き出る色を・・・と言った考えです。和製ルアーでもガンメタやホロブラック等の色が現地では人気でした。
ではナチュラル系は・・・と言うと、魚が豊富でスレ知らずのフィールドでは、アピール重視の釣りを展開する事が多く、異様なまでに小魚を模したナチュラルカラーはエキスパートの方々は人を釣るためのカラーだ・・・と冷ややかな目で見ていました。勿論、状況に応じてナチュラル系のカラーが好まれる事もありますが、それは往々にして入れ食いボイル状態の事。魚が何かの魚を捕食するのに夢中になっている際はできる限り、捕食対象に近づける。理にかなった考え方だと思います。
これを日本のシーバスゲームに当てはめ、ナイトで黒系の色を使うと、実はこれがかなり釣れる。場合によっては他の色より圧倒的に釣れる。勿論定番のレッドヘッドやホワイトが釣れたり、ナイトでも特に強いライトの下等ではフラッシング重視のナチュラルカラーが強かったりもします。逆にデイでレッドヘッドが釣れたりホワイトやパールが釣れたりする場面もよく目にします。そして私も意外だったのですが、デイゲームで試してみても実は釣れちゃうのがブラックだったりします。
アメリカのストライパー狙いのナイトゲームで私がホワイトベースのルアーを使っていると、現地のエキスパートから、このアジア人何やってんだろ・・・夜の釣りを知らないんだな。と、哀れみを込めた目で見られていましたが、日本のシーバスアングラーからすれば当然の選択肢でしょう。勿論日本の定番色で結果は出ていました。当時、私が驚いたのが隣で黒系のルアーを投げていたアングラーの釣果。ナイトにおける黒の有効性をまざまざと見せ付けられました。勿論その後私が黒も多用する様になった事は言うまでもありません。
日本という非常に狭い釣り文化の中にあるルアーカラーに関する定説なんて、参考にはしても、鵜呑みにしてはいけないと私は考えています。その定番カラーローテーションを一から築き上げた第一人者の功績は素晴らしい物ですが、その定説を鵜呑みにしていてもそこから一歩先には絶対に進めないと私は考えています。勿論、この考えはカラーだけに留まらず、釣り方全てに言える事です。
ルアーカラーに関する面白い経験談を一つ。その日の条件は曇り。水はクリアのシーバスデイゲームでした。あるポイントで日中に延々とボイルが出て50~65cm程度のシーバスが入れ食い状態。あなたなら何を投げますか?
純粋に釣りに行くならマッチザベイトでその時のベイトであった10~12cmのカタクチイワシを模した10~12cm前後のミノー。遊ぶならトップウォーター。サイズアップ狙いで大型ルアーを使ってみたり、少し下の層を引いてみたりしても面白いかも知れません。カラーに関してはナチュラルカラーをベースに、少し派手な色が入ったルアーも魚の目を引いて有効かも知れません。これが所謂無難な選択肢。
その日はシーバス初体験のお客様がご乗船でした。バス経験ありのそのお客様、バス用の真っ赤なディープクランクを使い、一回り大きな65~70UP連発。一人勝ちだった事がありました。勿論、他の方のタックルボックスに真っ赤なディープクランクは入っておらず、同じディープクランクのナチュラルカラー等を試すも真っ赤なディープクランクには勝てず終い。通常シーバスで使う様々なルアーを投入しても、その真っ赤なディープクランクには勝てず・・・面白い物です。
シーバス経験の長い人だとボイルが引っ切り無しに続く中でこのルアーチョイスは出てこないかと思います。逆に、過去にシーバス経験が無いからこそ定説に囚われずに色々試せるという良い例でしょう。無難な事ばかりやっていても無難な釣果の枠を出ないのだなと思い知らされます。
私は日々お客さんを乗せて出船し、皆様の釣りを見ていて、稀に今この場所でこのルアーチョイス、カラーチョイスは微妙かな・・・と思う事もありますが、特にカラーに関しては基本的には何も言わない事にしています。勿論質問されれば無難と思える選択肢を挙げますが、本当の答えは魚に聞いてみるまでわかりません。是非色々試してみて下さい。結果が出る、出ないに関わらず、皆様の貴重な経験値になるはずですし、私の予想を良い意味で裏切る結果が出る事もあります。私の僅か25年程度の釣りの経験で解っている事なんかたかが知れているという事です。
もし仮に私が毎日船中○○本、最大○○センチ!と、毎日数字上の結果を出す事を目標にしていれば、私の知る限り最も無難なルアーとカラーをお勧めして、はい釣って釣って!コレじゃなきゃ釣れないよ!とまで言うかもしれません。しかし私は釣りの楽しみは自分で考え、実行して、その経験を次回に生かすという事だと思っています。てきと丸ではお客様それぞれが自分で考え、試して、そして結果的に釣れなかったというのも非常に大事な経験だと考えています。
このルアーのこのカラーをあそこに投げ、こういう風に動かせば釣れると教えられ、結果的に釣れたとします。私がやっても釣れたであろう魚を、代わりにお客さんに釣ってもらった・・・というお話です。船長は操船で忙しいから、船長代理の釣り人を何名か乗せて言われた通りに釣りをする・・・。結果、船中○○本!船長の釣りを実行しての結果。一つの釣り方を学ぶという意味では経験値になりますが、毎度これでは全然面白くないと私は考えているので、てきと丸では質問が無い限りお客様の自由な発想で釣りをしてもらっている訳です。
一匹の魚とどう関わるか・・・
ザウルスの社長であった故・則弘祐さんの言葉ですが、どの様な釣りにも共通する釣りの楽しみ方を広げるキーワードだと思います。このルアーをこういう風に投げてこう誘って・・・と教えられて釣った一匹と、自分で色々考えて釣り上げた一匹の差は大きいです。同じ一匹でも価値が違うと私は考えています。
勿論、その日のアタリのカラーやパターンと言うのも存在していて、釣れているパターンを真似て釣るのも必要です。隣のアングラーにばかり魚が釣れるから、自分の今まで試していたルアー、カラー、釣り方を変えて、釣れているアングラーの真似をしてみる・・・、そして結果釣れる、釣れないというのも非常に貴重な経験になるはずです。
話が脇道にそれたので本題のカラーに戻します。
デイゲームではナチュラル系のカラーが基本だと最初に書きましたが、チャート(蛍光の黄色)やピンク等の人の目には派手に映る色の出番はいつなのか?という疑問も浮かびます。
再度話しを海外に持っていくと、クリアウォーターの大場所(広大な水域で魚を拾っていく釣り)においての定番カラーとして認められているのがチャート。バス釣り出身の方なんかだと、チャート=濁りの入った時の色だと思いますが、海外ではクリアウォーターのデイゲームの定番色。
シーバス釣りに関しても、例えば秋~冬の大型狙いで有名な富津岬周辺部等の東京湾としては非常に水の澄んだエリアにおいてチャートが強い日があります。人間が跡付け出来る理由としては、目立つから遠くの魚に気づいてもらえるだとか、実は意外と水中では派手過ぎずに自然な感じに見えるだとか色々言われていますが、本当の理由は魚語を覚えて聞いて見ないとわかりません。ただ、事実としてクリアウォーターのデイゲームでチャートが非常に効く日があるという事も頭の片隅に置いておいて損は無いでしょう。
勿論港湾部においてもチャートが強い状況があります。この状況ならチャート!とは残念ながら、今の私には(この先も恐らくずっと)言い切れないのですが、ナチュラル系の色を暫く使ってみて結果が出ない時に試してみる価値のあるカラーであり、また、ナチュラル系で暫く釣れていたのに食いが悪くなったな・・・という状況であと数本引き出してくれるカラーであったりします。
このあと数本・・・と言うのが実はカギで、新しいポイントに入って最初からチャートを投げるよりは、ナチュラルカラーで釣った方が釣れ続く事が多い事も事実。チャートはアピールが強いから数本釣るには良いのですが、釣れ続くのはナチュラルの事が多いかな・・・と、個人的には感じています。
つまり、チャートは広いエリアで数少ない魚を拾いに行く時や、釣れていた群れが食い渋り始めた時に重宝するカラーであっても、港湾部の一箇所のストラクチャーについた群れを釣り続けるにはナチュラルが強いとも言えるかも知れません。マズメの光量が減った際にも重宝するカラーかと思います。
ピンクに関してもあんなに自然界ではあり得ない様な色でありながら、オフショアの釣りでは定番カラーであり、勿論シーバスも釣れるのですが、今の所おまけ的な色という位置づけです。ただ、ジギングの際に一回り大きな魚を選んでくれている状況を目にしたり、バブルガムピンクのワームがナイトで強かったり・・・という様な状況に遭遇した事もあります。私もシーバス釣りでも何かと使うカラーなのですが、この状況がピンク・・・という使い方と言うより、何となくのフィーリングで使う事が多いです。
私が使わないカラーとして、ゴーストとか呼ばれる半透明系のカラーや、クリアと呼ばれている透明プラスティックそのままのカラー。基本的に私の釣りでは出番がほぼ無いカラーなのですが、勿論クリアで魚を釣った事はありますし、てきと丸のお客様の中にもクリアで良い思いをしている姿を少なからず見ています。参考までに、完全にクリアなボディーの中に空気が入っていると、水中では空気の面が鏡の様になり意外と目立つようです。日本に限らず世界中のルアーで採用されているカラーですし、アンティークのルアーの中にもクリアは昔からあります。私は今のところ多用していませんが、試してみる価値はあるかと思います。
以上、話が前後しながらで読みにくい文章だったと思いますが、最後まで目を通して下さる方が数名は居るかと思い、書き綴りました。
次回のうんちくもお楽しみに。
てきと丸のお客様は現状でも多くの方がキャッチ&リリースで釣りを楽しまれていますが、てきと丸ではバッグリミットとサイズリミット(スロット)を制定する事にしました。
いつか必ず日本にもフィッシングレギュレーションなるものが取り入れられると思います。何年、もしかしたら何十年先の事かも知れませんが、水産資源は有限で、いつか必ず今のままの資源管理を漁協に丸投げ・・・と言うシステムには限界が来ます。それに先駆けててきと丸ではとりあえず独自のレギュレーションを設ける事にしました。
かなり緩いリミットですが、とりあえずはフィッシングレギュレーションという物に慣れ親しんでもらおうと思い、ここからスタートする事にしました。
バッグリミットは一人一便につき4本。
サイズリミットは45~65cm。(スロットリミットです)
つまり、4名乗船の場合、最大16本まで持ち帰れます。誰が実際に持って帰るかは私は関知しません。
尚、バッグリミット、サイズリミット外の魚であっても、エラを傷つけてしまった等、リリース後の魚の生存が期待出来ない場合はキープ可とします。その他、メーターオーバーの魚や初めての魚等、一生に一本と思われる記念すべき魚を、魚拓を取りたい、剥製を作りたい等のために持ち帰りたい場合は例外としてキープ可とします。因みにメーターオーバーの魚の剥製を作るのには10万円以上かかります。持って帰ったはいいけど値段を知って辞めた・・・なんて事の無い様にお願いします。
リリース派のアングラーへのお願い
キャッチアンドリリースを前提に釣りをされる方へのお願いです。基本的に全ての魚をリリースしようとお考えのアングラーも多いのですが、エラを傷つけてしまったりする等、リリース後の生存が望めないと思われる魚については積極的にキープし、食していただく事をお願いします。てきと丸ではこれをアングラーとしての責任だと考えています。勿論、旅行中であったり様々な事情で魚を持ち帰れない方も多いとは思いますが、出来る限り、死魚(リリース後の生存が望めない魚)を海に捨てる行為は避ける様にお願いします。因みに私も年間を通してかなりの量のシーバスを食べていますが、自分で釣ってきちんと処理した魚はスーパーの魚とは比較にならない程美味しいです。東京湾のシーバスなんて臭くて食えない・・・等という固定観念は、魚の処理、調理がきちんと出来ていない人の口から出ているのだと思います。湾奥の魚は釣りに行かないのでそちらの魚に関しては知りませんが・・・。皮を引いてお刺身のサクの状態にしてからフライや天ぷらにしたら非常に美味ですよ。
サバ、イナダ等、ルアーを丸のみして鰓にフックが刺さって血だらけで上がって来る事の多々ある魚についても、必要以上に釣り過ぎない事も大事かと思います。特にサバ等がボイルしていて喰いの良い場合、数名で釣りをすれば簡単に数十本の釣果となります。釣り過ぎにはくれぐれもご注意下さい。リリースしても死んでしまう事が殆どだと思われるサバですので特に注意が必要だと感じています。サバなんて捨てる程居るから何匹か殺したって大丈夫・・・という声もあるとは思いますが、いっぱい居ると思っていた魚がいつの間にか居なくなった例は五万とあります。自然あっての釣りですので、一匹のサバにも十分な敬意を払う事が大事だと認識しています。
スロットリミットについて
スロットリミットって何?と思われる方も多いと思います。一般的に知られるサイズリミット(体長制限)は○○センチ以下の魚は逃がしてあげて下さい・・・、という内容の物です。生態ピラミッドで非常に重要な土台となっている稚魚、幼魚の生息数を守るという概念に基づいています。しかしこのサイズリミットでは、優秀な遺伝子を持ち、産卵能力も高い大型魚を守れないというデメリットもあります。そこでスロットリミットと呼ばれる、○○センチ以上、○○センチ以下の魚ならキープ出来るという制限で、小型魚を守りつつ、大型魚も守るという良いトコ取りの制限です。勿論、この枠内に収まる魚を釣らなければキープ出来ないのでより厳しい制限となりますが、逆に今回てきと丸で実施する制限では良く釣れるサイズに設定してあるので、お土産確保にあまり高すぎないハードルとなっているはずです。
特に私が重要視しているのは貴重な強い遺伝子を持つ大型魚の生息数の維持です。彼女達は一匹当たりの抱卵数も多く、未来のメーターオーバー予備軍として非常に貴重な存在です。また、都市近郊の水域に生息するシーバスの場合、生息年数に応じて体内に蓄積している重金属やPCBの量が増える事から、過剰に摂取するには適さないので、特に年齢を重ねた大型に関しては可能な限りのリリースが望ましいと考えました。
何故この様なルールを制定する事にしたのか、是非以下の文章に目を通して下さい。
スポーツフィッシングの先進国であるアメリカで長らく釣りをしてきた船長にとって、サイズリミットとバッグリミットの制定はいつか行政に先駆けて当船で必ずやるべき事として頭にありました。
アメリカでは豊かな資源を守るためにバッグリミット(持ち帰れる魚の匹数制限)と、サイズリミット(持ち帰れる魚の大きさの規制)が制定されています。勿論禁漁期間や禁漁区も制定されています。これは魚の資源量に応じて必要とあれば毎年変更がなされ、場合によっては全面禁漁になったりもします。勿論、遊魚だけに留まらず、並行して漁業の方には更に厳しいレギュレーションが制定されています。年間の最大漁獲量まで制定されていると聞けば、日本との違いは歴然でしょう。その甲斐あって、アメリカでは驚くほど豊かな釣り資源に恵まれており、また、この資源を守り維持していくためにかなり厳しい取り締まりも行われております。
残念な事に、日本を含むアジア各国ではその様なルールがあまり浸透していないので、アメリカに渡ったアジア人はそのルールに違和感を覚えるのか、ルールを守らない者が多いです。そして、アジア人はサイズリミットもバッグリミットも守らない、悪名高き人種として知られております。海に囲まれた国である日本の国民として非常に残念でなりません。
私も実際に釣り場で何度もルールを無視した魚のサイズや量をキープをしているアジア人を目撃した事がありますし、私自身も取締り官にタックル、クーラーボックス、そして車のトランクの中までチェックを受けた事があります。それも一度ではありません。恐らく私がアジア人だからより厳しいチェックを受けたのでしょうが、それは資源を守り、維持していくためには必要不可欠な事だと認識しています。人種差別だ・・・と言うのは簡単ですが、私はそうは思いません。そういったルールとチェック機能のおかげで、驚くほど豊かな資源が私の目の前に広がっていたので、検査には進んで協力していました。取締官も大の釣り好きである事が多く、日々フィールドで様々な釣り人を目にしているので検査の後には毎度新鮮な情報を貰える事も検査に協力する理由の一つでした。
日本でも漁協等による規制が無い訳では無いのですが、現状では遊漁に対する匹数制限や体長制限はほぼありません。
現在東京湾にはかなりの数のシーバスが生息しています。しかし、日々シーバスを追い求めて出船している遊漁船の数と、その漁獲量を考えると、この状態が長く続くとは到底考えられません。
当船でも半日で3桁釣果の日がたまにある等、我々遊漁船を含む釣り人がシーバスに与えているプレッシャーは無視できない要素です。特に冬場の群れが固まっている時期等は、正確な数字は知りませんが東京湾全体で日々千匹~数千匹単位のシーバスが釣り上げられていると思います。その内何割がリリースされ、リリース後に何割が生存しているのかは知りませんが、個人的にはゾッとする数のシーバスが日々我々アングラーの手によって失われていると感じています。
シーバスが豊富に居るという現状はこのまま乱獲を続けていると決して長続きしません。
一般アングラーはシーバスが釣れ難くなれば次の釣り物に・・・という考えもあるかも知れません。ジギング船にしても、年間通してシーバスだけを追っている訳ではないので釣れる時に釣れる魚を釣り尽くす・・・というスタンスなのでしょう。でも、本当にそれで良いのでしょうか?勿論、シーバス釣りを専門にやっている我々チャーター業者は死活問題ですし、そもそも、一人のアングラーとしてSustainable angling(継続的に維持可能な釣り)に勤めなくては・・・という一種のモラルが働きます。
スポーツフィッシングの先進国のアメリカでは国や州がきちんと資源量を管理し、必要ならば規制を設けていますが、残念ながら今の日本にその機能はありません。我々アングラーが、特に私の様な立場の者が自分でやれる事を実践していけば、その内その様な機能が産まれる些細なきっかけになれると信じています。てきと丸の様な小型遊漁船が、更にはこんな意味の無い様な緩いレギュレーションを制定しても実際にシーバスの生息数を守る事には殆ど繋がらないと思いますが、些細なきっかけを作れれば・・・との思いです。
勿論、世界的に有名なスポーツフィッシングの団体であるIGFAの支部的な役割を果たしているJGFAが、今回の制限よりもより厳しい内容の制限を掲げている事は知っています。しかし今回の私の目的は、いつか必ず訪れる国や県によるレギュレーション制定のその日まで、フィッシングレギュレーションという物に慣れ親しんで貰う事から始めたいとの思いから、今の私が考えて実行出来る最善の策として今回のお願いをする事にしました。
遊漁船でこんな事をするのはお客様の数を減らすだけなのですが、てきと丸ではそのリスクを犯してでも尚、必要な事だと感じたのでバッグリミットとサイズリミットを制定する事にしました。
皆様のご理解ご協力の程、宜しくお願いします。
楽しみにしていた釣行日。前日に出船確認の電話をすると、船長から中止の宣告・・・。
ショックだと思います。
私も日々、ビジネスとしてではなく、ただ単に一人のアングラーとして出船を楽しみにしているので出れないとなると残念でなりません。その殆どが風による出船中止かと思われます。
残念ながら自然は我々釣り人の予定等関係なく荒れる時は荒れます。
どんなに晴天で、一般的には「良い天候」と言う日でも、風が吹くと海は荒れ、出船中止という事になります。
逆に視界不良にならない程度の雨や雪の場合は、一般的には“悪い天気”であっても釣り的には“低気圧に覆われた釣り日和”という事になります。勿論、雨の中での釣りはちょっと・・・と言う方も居ると思うのでその場合は相談の上で中止という事もありますが、多少の雨や雪が直接の出船中止の原因になる事はあまりありません。
風以外にもう一つ厄介なのが雷。海の上での落雷は危険です。高くそびえる物が何も無い海の上で雷が落ちる場所は・・・あなたの手に握る釣竿です。想像するだけで怖いですね。雷雨予報の場合は出船中止にしますし、夏の夕方等に雷雲が見えた場合は例え入れ食い真っ只中であっても安全と思われる場所に移動するのでご了承下さい。
さて、出船中止の一番の原因となる風。風が吹くと波が出て、船が思ったように進まなくなるばかりでなく、最悪転覆の危険も生じてきます。強風予報での出船中止が一番多いのが現実です。
厄介なのが、出船中止したにも関わらず、陸上では無風、もしくは微風という日が非常に多い事。陸上が微風の時でも、何も遮る物の無い海の上ではけっこうビュービューと風が吹いている事が多いのです。
私も様々な情報源を参考に出船、中止の判断をしますが、参考までに皆様にも判り易いサイトを下に貼り付けておきますので参考にして下さい。
GPV 気象予報
出船、中止の判断は、単純に風が○○メートルの予報だから・・・というのでは無く、近況を考慮して向かう釣り場と風向き、風速等を複合して判断しております。
釣り場からの帰り道が向かい風、釣り場が風表等の条件は悪条件となりますし、10メートル超の風は余程風裏で釣りが成立する場合を除いてほぼアウトです。そして何より考えなくてはならないのが、もし予報が悪い方に外れたら・・・という事。6メートルの風予報で、ギリギリ大丈夫かな・・・と釣り場に向かった結果、帰りに予報が外れて10メートル超の向かい風となってしまった・・・というのでは洒落にならないのです。逆に回復していく予報の場合は多少の波風でも出船する事もあります。
更には何度も乗って頂いているお客様で、このお客様なら多少の波風でも釣りが成立するな・・・と船長が過去の経験で判断すれば、相談の上で出船という事もありますし、逆に初心者や初めてのお客様の場合はギリギリ大丈夫かな・・・と言う場合でも中止にする事もあります。
例えば10メートルの風の中でもびしょ濡れになりながらで良ければ釣り場に行く事は出来ます。余程の事が無い限り船はひっくり返ったりはしません。しかし、10メートルの風の中で安全に釣りが成立するのか・・・と言ったら答えはNO。揺れる船の上で立っているのもままならない状態で釣りどころではありません。無理にバランスを取りながら投げると同船者にルアーが引っかかる等の事故に繋がりかねません。ストラクチャー周りでは安全な距離を保たなければならないので少し離れた場所からの釣りになります。悪条件の上に船のポジションも離れるとなると慣れた方でも厳しい釣りになります。その様な状況が予想される日に出船との判断は出来ません。
近場の風裏ポイントを周る場合にしても、お客様の技術レベル如何によっては釣りにならない場合も多々あります。特にストラクチャー際にタイトにキャスティングする場合、ある程度のキャスト精度は最低限必要な事は勿論、ラインメンディングというルアーだけでなく空中にあるラインの制御技術も求められてきます。簡単に説明すると、風の強さに応じて力強い低弾道でライナー性のキャストをした上に、風によって過剰に出てしまう余分な糸ふけをコントロールしつつ、着水寸前に糸を止めてルアーの重さを利用して糸を真っ直ぐにする・・・。上級者は普通にやってのける事なのですが、簡単な様で難しいです。これを怠るとルアーは良い所に着水したのに糸は障害物に絡まってしまって回収不可能・・・と言う事が頻発します。ルアーが一個1000円だとして一回の釣行で10個無くす(つまりルアーの消耗だけで1万円の痛手)よりは、無理をせずに風の無い日に2度船に乗った方がお得ですね。
余談となりますが、3万円の通常便だとストラク周りの釣り場が殆どとなりますが、一人1000円前後プラスして遠征した方がルアーロストも少なく実はお得だったりします。当船ご利用のお客様の平均値として、ストラク周りでの釣りの場合は平均一人3個前後ルアーロストです。勿論、ルアーの消耗の無い人も居ますし、10個以上ロストする方も居ます。遠征エリアでも良い釣りが期待できる場合に限られますが、実はお得な遠征便。なんたって、遠征エリアでの根掛りの場合、根掛り回収の得意な船長な船長が高確率で回収します。ストラク周りの場合は回収率5割前後・・・。
話がそれましたが、結論から言うと風の強い日は無理をしない方が良い・・・というお話でした。自然相手の釣りなので、中止も釣りの一環で、そんな日は是非とも釣り場に向かったつもりで普段は時間が無いから・・・と出来なかった事、例えば自分のノットの強度テストやリールのオーバーホール等に時間を使って次回に備えて下さい。
たまっているレポート写真をアップする前に、これからのお客様へ次の釣行のためにヒントを。
最近小さなベイトが湾内に大量に居ます。
こういうベイトを追っている魚は少し釣り辛いのが現実。シラスに狂っているシーバス程では無いですがある程度はルアーのサイズも合わせないと喰ってこない場合が多々あります。
まずは↓の写真をご覧下さい。
トウゴロウイワシです。(たぶん・・・)体長は4~8cm程の固体がウジャウジャ居ます。船の中にピョンピョン入ってくる程居ます。
これを喰っているシーバスを釣ろうと思ったら、とりあえずはマッチザベイト。魚とのコンタクトを最優先させるならば、ジャクソンのピンテールチューン6g(PT-6)。
最近これまたウジャウジャいるメッキと遊ぶにも最適ですし、同じくトウゴロウイワシを追っているサバ、ソウダ、イナダ、そして勿論シーバス等にもバッチリ。
ただ、標準装備されているフックやスプリットリングが弱いので、それなりのライトタックルで丁寧にやりとりしないと針が伸びたり、リングが伸びたりするかと思います。メバルタックル・ライト気味のバスタックル・トラウトタックル等を使用するのが良いでしょう。ピンテールに限らず、小型でスリムなミノーなら攻略できると思います。
他にも、スピンテールジグとかブレイド系とか言われているルアー。湾ベイト等がこれに当たりますが、これらのルアーはボディーのシルエットが小さく、後ろのブレードもキラキラとして実体が無く見えるのか、小型のベイトに付いた魚にも効果的です。重量も重いので投げやすく、飛距離も出るので良いですね。ただ、完全に小魚にフォーカスしてしまった魚には効き辛いかも・・・。
シーバス狙いの場合、もう一つ手があります。アンマッチザベイト、とでも言いましょうか。シーバスに限らず大型魚はレイジーというか利口なので、捕食効率を考え、より大型のベイトを追う傾向があります。同じカロリーを消費して餌を追うなら、一回の捕食でより効率的に栄養を摂取しようという合理的な本能なのでしょう。ストラクチャーの影に身を潜め、目の前にウジャウジャいる小魚には目もくれずにより大きなベイトが通りかかるのを待っている大型シーバスを想像してみて下さい。
この場合、中途半端な大きさのルアーは見切られます。所詮同じ雑魚共の一部と捉えられてしまうからかも知れません。一発狙いなら思い切って14cm前後のミノーを引くのが吉でしょう。実際に当船でもこの小さなトウゴロウがウジャウジャ居る中で14cmのミノーを使用して70UPが釣られています。個人的には好きですね、こういう発想は。
次の釣行のヒントに・・・と思って書いたので、鵜呑みにせずに自分なりにこのヒントを消化して色々試してみて下さい。
今回はてきと丸の船長が提案したい釣りの楽しみ方をご紹介します。
副題の、“釣りは釣れないから楽しい!?”を見て、“はぁ?”と思った方も居る事でしょう。ウンウン、と頷いた方は以下の長々としたウンチクを読む必要は無いかも知れませんが、なんじゃそら?と思った方にこそ是非一読して欲しいと思い、書き綴りました。
釣りの楽しみって何でしょうか?
単純に考えると、魚を釣る事。つまり、ここの部分は結果だと思います。結果だけを求めるなら魚屋さんに行けば簡単に手に入りますが、それは釣りとは言わず、買い物ですね。
よく、魚の引きが釣りの醍醐味と言いますが、ただ単純に竿に伝わる物理的な力だけを考えると、公園で誰かに糸を引っ張ってもらえば同じ引き味は楽しめるはずです。
では、釣りの楽しみって何なんでしょう?
てきと丸の船長の考えでは以下の3点とその流れだと思います。
考える
準備する
実践する
この1~3の流れが1セットとなり釣りというプロセスなのだと思います。そして3の結果を踏まえて再度1~3に挑戦するという、終わり無き楽しみのループこそが、数多くの人を釣りという素晴らしい趣味に惹きつけてやまないのです。
では、少し細かく解説してみます。
まず、1の考えるという所から。釣りに行こうと思い立ったその日からあなたの釣りの楽しみは始まります。何時行くのか、何処に行くのか、何を釣りに行くのか、どの様にすれば釣れるのか。特に、最後のどの様にすれば釣れるのか・・・という所が一番楽しいところです。皆さん釣りに行く際は、この日、この場所で、○○という魚を、この様に狙えば釣れるかも!釣れたらいいな!釣れるに違いない!と、妄想を膨らませていると思います。雑誌を読んだり、釣具屋やインターネットで情報を収集したり、天気や潮汐表と睨めっこしたり・・・楽しいですよね♪
次に、2の準備です。船釣りなら船宿に電話して予約します。日時が決定すればここからが釣り全体を通じて一番楽しい準備の段階です。限られた予算の中で、できるだけ道具は万全にしたいのが釣り人の常だと思います。考えられる範囲で様々な状況に対応できる様に道具の準備は万全に・・・。シーバス狙いの場合、光量によって違ったルアーのカラーが必要なのでは?日によって変わる魚のレンジに対応できるルアーセレクトは?考え出したらキリが無いのですが、やはり万全を期したい所です。あれもこれもとなると道具は幾らあっても足りませんので、出切るだけコンパクトに、でも色々対応出来る様に・・・、色々考えて準備をするのが釣りの一番の楽しみかも知れません。
そして最後に3の実践。考えて、準備して、いよいよ実際のフィールドに出るのがこの実践。我々も日々お客様を乗せて出ているのでこの実践を目の当たりにしています。新しい竿やリールを持ってきてニコニコしているお客様、見ているこっちも幸せになる位ウキウキ顔です。今日、この日のために皆さん色々と準備をしてきているのがわかります。釣れるのか、釣れないのか・・・、出船前のウキウキ感はあれこれ考え、準備している人程味わえる釣りの醍醐味かも知れませんね。
あれこれ考えず、いつもの道具を引っ張り出してきて、“さぁ船長釣れる場所に連れてってくれ”・・・では釣りの楽しみは半分以下だと思います。皆さんも是非釣りに行くまでの1と2をしっかり実践してから遊びに来て下さい。今までの何倍も釣りが楽しくなると思います。
さて、実際の釣りですが、簡単にバカスカ釣れる日もあれば、何をやっても反応の悪い日もあります。釣りは自然相手ですから釣れない日も含めて釣りです。
お客さんを見ていると、あまり釣れない日の釣りを楽しめている人は素晴らしいなと思います。そして、そういう人はキャストから、状況に応じたルアーローテーションまでしっかり出来ている上級者、もしくは上級者予備軍が殆どです。
食い渋りのあまり釣れない日に、ポイント毎に色々考え、思い描いたアプローチが出来て、それが結果に繋がった時の一匹は、入れ食いの時に何も考えずに釣れてしまう一匹とは違った重みがあります。サイズ云々抜きに価値のある一匹のその価値を、感じれるかどうかは前述の1、2、そして3のプロセスを踏んでいればこそです。
全く釣れない時もあります。自然が相手ですから。でも、てきと丸の船長は、釣りは全く釣れない事があるからこそ楽しいのだと思います。色々と考え、準備して、万全で挑んだはずが全く駄目・・・。それが釣りなんです。買い物でも、引っ張り合いでもなく、自然相手の釣りだからこそ、全く駄目な日もあるんです。
チャーター船は約束された結果を売る物ではなく、日々海と向き合っている船頭と協力して、少し確立を高めながら不確定要素に挑む時間を売るものだと思います。少なくともてきと丸はそう考えています。我々てきと丸船長二人も、日々自然相手の挑戦です。
そして運悪く、その全く駄目な日に当たってしまった方、我々の力不足も感じて申し訳無く思うのですが、お客様にはそんな時こそ楽しんで欲しいのです。毎回思い描いたように釣れるのなら、我々船長二人もとっくに釣りなんかやめていると思います。毎回思うように釣れないから、次こそは・・・と色々考えますし、準備に力も入ります。
入れ食いの状況になっても、釣れる釣り方を捨て去り、このルアーのこの動きには反応するのか?色を変えたらどうなんだろうか?サイズはどうか?等と色々と試行錯誤してしまいます。それもこれも、釣れない時に集中力を持続しつつ、あれこれ試すレパートリーは多いに越したことは無いからです。日々勉強の心構えだからこそ、釣れる時に釣れる釣り方を捨て去り、次の釣りに繋げようと考えます。釣りの上手い人は自信を持って釣り続けられるあの手この手の引き出しが多いので、自然と結果に繋がります。
つれない時にただ闇雲にルアーチェンジするのも飽きないためには必要かもしれませんが、しっかりとした考えがあってルアーローテーションをしているお客さんは見ていて心強いです。皆さんも是非釣れない時こそ考えに考えて、価値のある一匹を釣り上げ、その一匹の価値を感じ取ってみて下さい。
てきと丸ではそんな釣り人が増えれば良いなと願っています。
釣りは釣れないから楽しい、の意味が少しはご理解いただけたでしょうか?考えて、準備して、実践して、そしてまた考えて・・・。無限ループの様な終わりの無い楽しみが釣りの楽しみです。
釣りの上手い、下手という言葉をよく耳にしますが、数釣りや、サイズ云々では釣りの上手さははかれません。結果は所詮は運の要素が多分に関係してきますから・・・。確かに結果はその運を掴み取れる準備をした者にだけついて来ますが、準備を幾らしても運が巡って来るとは限りません。でも、釣りが上手いなぁと思う方は、釣りの楽しみ方を良く知っている人です。釣れる時も、釣れない時も、その一連の釣りというプロセス全体を楽しめる人が、本当の意味での上級者だと思います。
釣れない日があるからこそ、良く釣れる日に当たった時により一層楽しめるのだと思います。
ラインシステム全般については以前に多少なりとも書きましたが、今回はある程度色々な結びが出来る方へ、ちょっとした小技の紹介です。
PEラインとリーダーを使ったシステムを組んでいて、どうしても外せない根がかりの際にやむなく糸を切る事があります。皆さん、いつもどこで切れるでしょうか?強度の出るノットを・・・と、強度ばかりを意識してシステムを組んで、自分のシステムは最強だ!と自負している方も居るとは思いますが、そういうシステムに限ってメインラインであるPEラインの痛んでいる部分で高切れすると思います。
水中に多くのラインを残し、更にはもう一度最初からシステムを組み直さなければならないので貴重な釣り場での時間も取られてしまいます。
既に様々なノットが組めると仮定して、もう一歩進んで意識的に弱い場所を作り、出来るだけ水中に余分なラインをゴミとして残さない、システム組みなおしの時間もかからないシステムを最初から組んでみるのはいかがでしょうか?
今回紹介するのはルアー/スナップへの結束をユニノット等を利用して強度を調節する小技なのですが、例えばメインラインとなるPEラインの強度が20lbだとします。そこに30lbのリーダーをFG knotを介して繋ぎます。この時点でシステム全体の強度は多少余裕を見てメインラインの強度から少し余裕分差し引いた18lbとしましょう。リーダーが30lbだろうが、100lbだろうが、一番弱い部分がシステム全体の強度となり、更にキャストを繰り返したり、糸かよれたりしてメインラインの強度も次第に落ちていくので仮に18lbとしました。
このリーダーの先にスナップを結んだり、ルアーを直結したりするのですが、どの道18lbの強度のシステムなのでパロマーノットを使用して30lbリーダーの強度を殆ど落とさずに組んでも、根がかり等でやむなくラインを切らなければならない場合、針の強度を無視して考えると、どこで切れるかというと、メインラインのどこかで切れます。と、考えるとリーダーとスナップ/ルアーへの結束強度を限界まであげても、結局メインラインの痛んだ場所で切れてしまうのであまり意味がありません。
具体的にどこで切れる事が多いかというと、往々にしてFGノットの少し上の部分がリーダーとの素材の違いにより、ヨリが入りやすく痛みやすいので、ここで切れる事になります。そうなると、もう一度FGノットを組みなおさなければならず、時間も取られるうえに、リーダーも水中にゴミとして残す事になるので、出来ればリーダーとルアーの結束部分で切れて欲しいわけです。
ここで便利なのがユニノット。何故かというと、ループをくぐらせる回数で強度の調節が簡単にできるからです。例えばノットの根元の部分を二回くぐらせると強度があがるので多用されていますが、私が何度も試した結果、上手く結べれば3回通したほうが強度があがります。ループの部分も綺麗に結び目が仕上がる範囲でループをくぐらせる回数を増やせば強度があがります。これを逆手に取り、ループをくぐらせる回数を減らし、強度を意識的に落としたユニノットを結ぶ事が可能です。
ユニノット使い上の例にあげたこのシステムを組んでは切りを何度か繰りかえし、理想を言えば18lbギリギリの負荷で切れる様にユニノットを結べれば完璧です。何が完璧なのかと言うと、システム全体の強度をできるだけ落とさずに、摩れ等は考慮しない事として、ただ単純に引っ張られて切れる際はリーダーとスナップ/ルアーの結束部分で切れるシステムが組める事になります。
せっかく30lbのリーダーを使ってるのに18lb弱の強度の結び目を作ったら意味無いじゃん!と思う方も多いかと思いますが、このシステムの場合、リーダーの役割は摩擦に対する予防策です。魚のとラインのが摩れたり、魚が障害物付近で暴れた際にラインが障害物等と摩れたりするのでリーダーを使うわけですが、この役割は結束部分ではなくリーダー自体が担っているので、結束強度をメインラインお強度ギリギリまで落としても問題ありません。この様なシステムを組めれば、万一の根がかりの際にも環境負荷も少ないだけでなく、ささっとリーダーとルアー/スナップを結びなおすだけで釣りに復帰出来るので釣りの時間も増え、結果的に釣果アップに繋がるかもしれません。
尚、この様なシステムだと、ランディングの際にリーダーを掴んで抜きあげる時は例えば30lbのリーダーだからかなりの大物でも大丈夫・・・と油断すると切れてしまう可能性がありますので注意が必要です。大物釣り等ではあまり利用しない方が無難ですが、東京湾のシーバス釣り等においては知っていて損の無いラインシステムの組み方だと思います。
以上、ラインシステムを組む際の小技でした。
PS. 以前にもどこかで書きましたが、スペアスプールにリーダーを繋いだ状態で持ってきておくと、一回目のブレイクの際、即座にスプール交換にて復帰できるのでお勧めです。移動中等に再度予備スプールにリーダーを繋ぎ、スタンバイさせておけばタイムロス無く釣りが出来ます。
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シーバスのキャスティングゲームでのお勧めのラインについて、船の上でお客様に質問される事が何度かあったのでCapt. Akiの個人的なお勧めラインを紹介させていただきます。
まず始に、ラインは消耗品という事をまず認識しましょう。特にナイロンラインの劣化は激しく、経年劣化のみならず、水分を吸収して劣化しますし、フロロカーボンラインも同じですが、長期間スプールに寝かせておくと特に太目の糸では癖がつきやすく、釣り場でのトラブルの原因となります。PEラインやブレイデッドラインは糸癖も少なく、基本的に劣化しにくいので前出のナイロンラインやフロロカーボンラインと比べると長く使えますが、長時間の使用による摩擦等により、次第に強度低下しますので長持ちするとは言っても一生使える物ではありません。
一番お勧めのラインは、ズバリ真新しいラインです。古く劣化したラインでは一生に一度の大物とのチャンスにめぐり合った際に泣きを見ることになるかも知れません。高価なラインをボロボロになるまで使うよりは、安価なラインを頻繁に巻き変える事をお勧めします。
頻繁に釣りに行く人は知っていると思いますが、竿やリールよりも意外とお金がかかるのがラインや針等の必要不可欠な消耗品です。お勧めのラインについての質問が多いのも、出来るだけ安くて良い物を皆が求めている証拠です。あらゆる釣具の選択において共通して言える事ですが、全ては個々の好みだという事です。どれだけ高評価なラインでも、実際に使用する釣り師の方が気に入らなければ意味がありません。私がここで記す事も、数多くある意見の一つとして捕らえて下さい。
私がシーバスのキャスティングゲームにメインラインとして使っているのはSufixというブランドのPerformance Braidというラインです。Sufixのラインは日本でも最近見かけるようになったPower Proと並んでアメリカでよく使われているラインです。私も今まで日本製、海外製問わず様々なラインを使用してきましたが、様々な要素を考慮して一番のお勧めはSufixのPerformance Braidです。ここでは何故私が今まで使用してみた国内外それぞれのラインを薦めないか、記しませんが、特定の糸に関しての私の感想が聞きたい方は船の上でお尋ね下さい。念のため記しておきますが、私はSufixの関係者でも何でもない、ただのユーザーの一人としてこの製品をお勧めしているまでです。日本で売られている多くのPEラインとの大きな違いはその硬さにあります。日本製のPEラインの多くは非常にしなやかで、特に1.5号以下の物だとそのしなやかさ故にガイド絡み等が発生しやすくなっています。SufixのPerformance Braidはしなやかさを持ちつつも適度に張りがあるのでライントラブルが非常に少なく、扱いやすいラインだと思います。
と、Sufixの糸を薦めた訳ですが、そんな物見た事も聞いた事も無い!と思う方が殆どだと思いますが、世の中便利な物で、インターネットを通じて通信販売で海外製品も自宅のパソコンを使って買い物が出来ます。カベラスやバスプロショップ等のウェブショップを利用するのが一番手っ取り早いかと思いますが、英語の苦手な方は代行業者を使うのも手かも知れません。因みに丁寧に探すと海外オークション等で格安で買える事もあります。私は1200ヤードのスプールで購入して、必要な分づつ使っています。125ヤードや300ヤードスプールを毎回買うと、半端に余って新品なのにその長さ故に使えなくなってしまうラインの無駄が多く勿体無いばかりでなく、コスト的にも高いので向こう1年分~数年分というつもりで長い物を買う事をお勧めします。
因みに私がシーバス狙いに使用しているのは20lbテストの物ですが実際の強度は20lbを遥かに超えると思います。一般的なシーバスゲームにおいて薦められている物より遥かに太いラインかと思いますが、十二分に飛距離も出ますし、安心して魚とのやりとりもできます。IGFAのラインクラスレコードに挑んでいる方は実際の強度が表示と異なるので注意が必要です。Sufixのラインは日本製の20lbのPEラインと比べると太く感じると思いますが、結束強度もかなり強く、いざとなればシーバス程度の魚なら直結でも大丈夫な程、擦れにも強いラインです。実際にアメリカでは良い悪いは別として、リーダーを使用せずに使用している方も多いラインで、それでもあまり問題無く魚は獲れますが、私はリーダーの使用を薦めます。因みにPower Proもアメリカで販売されている物は表示強度がかなり日本の物と異なります。シマノ社が日本に持ってくる際に太さや強度を測りなおして、日本向けに表示を変えたのだと思います。せっかくPower Proの話題が出たのでPower Proについて私の感想を記しておきます。まず、非常に良いラインだという事に異論はありません。私が今まで出会った中でダントツに釣りが上手いと感じて密かに尊敬しているアメリカ人の友人もPower Proを好んで使っています。彼はSufixとPower Proを使い比べた結果、Power Proを選んでいる訳で、最初に述べた釣具の選択は最終的には好みであるという所にも通じます。私はPower ProとSufixを使い比べた結果(他にも数多くのラインを試していますが)Sufixの方が良いと感じました。私の見解としてはPower Proは特に表面のコーティングの劣化が早く、数回の使用でコーティングの劣化に伴いラインが毛羽立ってくるので好きではありませんが、Power Proを好んで使っている人の多くが、多少毛羽立っても強度低下は見られないと口を揃えて言っています。繰り返しになりますが、最終的には好みと言う事で。
次にリーダーに関してですが、現在様々なラインがリーダー専用ラインとして販売されていて、けっこうな値札がついている物が殆どです。勿論、リーダー専用に作られたラインは適度にしなやかで、耐磨耗性能も高く、優れた商品であるとは思いますが、実は私はリーダーには非常に安い餌釣り用のナイロンラインや船ハリス等と呼ばれるフロロカーボンラインを使用しています。何故リーダー専用の物を使わないか?と聞かれれば、その理由は高いから!に尽きます。毎日の様に釣りをする身としては多少扱い難くてもおよそリーダーとしての機能を果たしてくれるなら安いもので十分釣りは成り立つのでこの様な選択になっています。異論はあるとは思いますが、シーバス釣りに関して特に不便は感じていません。
リーダーに使うラインはフロロカーボンが良いのか、ナイロンが良いのかに関しては、私の使い分けはプラグを使った釣りにはナイロンを使い、ジグヘッド等を使い障害物周りを攻める釣りにはフロロカーボンラインを使用しています。特に気をつけたいのが、トップウォータープラグを使用する際には絶対にナイロンラインを使用する事です。例外的に意識してペンシルベイトをダイブさせたい等の際は別ですが、基本的にトップウォータプラグを使う際にフロロカーボンリーダーを使用すると意図せずに水中に突っ込むアクションになり易く、非常に扱い辛くなるのでフロロカーボンは避けたほうが良いでしょう。ジギングの際にはナイロンでもフロロカーボンでも構いませんが、フロロカーボンの方が万が一の擦れに強くライン自体も沈む特性があるのでジギングには向いていると思います。しかし、ナイロンの方がノットが組みやすく、伸びも多いのでショック吸収という意味では優れているという面もあるので、それぞれの特性を考慮して選ぶと良いと思います。簡潔に述べるなら、どちらでも好みの物で釣りは十分に成立するという事です。
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ここでは乗船をお考えの皆様にCapt. Akiのお勧めのノットをいくつか初心者の方向けにわかりやすく紹介いたします。図解や動画は今のところ他のサイトにお任せするとして、今回はとりあえず予備知識の紹介です。
まず始めにラインシステムについて少し。
魚を釣る上で一番大事なのが針と糸です。はっきり言って竿やリールなんか無くても魚を釣ることは可能ですが、一般的な釣りにおいては針と糸無しに釣りは成立しません。針については改めていつか書かせて頂きますが、今回は糸とその結び方について。今、釣具屋さんに行くと様々な糸が売られています。はっきり言って私も、日ごろ使っている糸が売っていないと代わりにどれを買ったら良いのかわからなくなる程です。
釣り糸には大まかに3種類の糸があります。ナイロンライン、フロロカーボンライン、PEライン(ここではブレイデッドラインも含める)。初心者の方は「なんじゃそりゃ?」と思われて当然です。私も素材の科学的な事は良くわかりませんが、特徴を大まかに説明すると以下の通りになります。
ナイロンライン - 伸びる 水に浮く 硬い ある程度こすれに強い
フロロカーボンライン -少し伸びる 水に沈む 非常に硬い こすれに強い 水中で見えにくい
PEライン - 細かい繊維を編みこんである 同じ引っ張り強度なら圧倒的に細い 細いが故にこすれに弱い ほぼ伸びない 圧倒的に軟らかくしなやか 透明では無い
こんな特徴だけを並べられてもいったいどれを使って良いのかわからないと思いますが、今後知っていて損は無い情報だと思うので頭の片隅に置いておいて下さい。
現在、シーバス釣りにおいて主流なのはPEラインを使い、先っぽに少しだけナイロンラインかフロロカーボンラインを繋ぐ方式です。
シーバスは大きいものだと20lb(約9kg)を超えます。魚を釣る上では様々な要素が加わるのですが、ここでは単純に考えて20lbの負荷まで耐えられるラインを選ぶとしましょう。
ナイロンラインやフロロカーボンラインで20lbの負荷まで耐えられるものはシーバス用のルアーを快適に扱うにはかなり太く、またリールに巻いてある際の巻き癖もつきやすいので、投げた時の空気抵抗やガイドに当たる抵抗も大きくなり、非常に扱い辛く、投げる際に飛距離が出ません。
そこで登場するのがPEラインです。細く、しなやかで、巻き癖もほぼ無いに等しいので同じ強度なら圧倒的に飛距離が出ます。飛距離が出るという事は思いっきり竿を振らないでもある程度飛んでくれるので、コントロールもつけやすいという事です。更に糸自体が殆ど伸びないので感度良好。正に夢のライン。
しかし、細いが故に、こすれには弱く、また最大の難点である結束強度(結び目の強さ)が出にくい。更には伸びないが故に、瞬間的にかかる衝撃には弱いのです。そこで、偉大なる先人たちは考えました。いいとこ取りで行こう!
PEラインをメインラインとしてリールに巻き、先っぽだけナイロンライン、またはフロロカーボンラインを使うという画期的な仕組みを考えました。この様に一本糸では無く、複数の糸を組み合わせるなどしてそれぞれの長所を上手く生かす仕組みをラインシステムと呼び、先っぽの糸の事をリーダーと呼びます。
我々の船でも一番のお勧めはこのシステムです。具体的に言うとPEラインの15~30lb前後の強度の物に20~40lbのリーダーをつける事を勧めています。
ラインの強度につきましてはもっと強いものから多少弱いものまで各自の判断にお任せしますが、あまりに細い物だとちょっとどこかに引っかかっただけでルアーを無くす事になりかねないので、私のお勧めは少し太めのラインです。ルアーを無くしたりして糸を結び直す暇があれば、釣りが快適に成立する範疇でラインを太くする事で根掛かり等によるラインブレークを減らし、一投でも多くキャストをしたいと長年の経験からたどり着いた結果です。勿論、釣っている場所や魚のサイズに合わせて臨機応変に対応することは大事ですが、お客様のラインを見ていると、かなり細い物を使われている方が多く、それ故にトラブルも余分に多かったりして勿体無いなと思います。雑誌やHow to本等ではかなり細いラインが薦められている様ですが、細いラインは余程完璧にタックルバランスを考えて選び、尚且つ釣りをしながらトラブルを未然に防ぐ動作が完璧に身についた上級者で無い限り、ライントラブルが多くなります。特に多少雑な作りのリールの上に細いPEラインを巻くと、ラインがスプールの上に綺麗に巻かれずにトラブルが非常に多くなるのです。我々の経験上、多少飛距離を犠牲にしてでも少し太いラインの方が実はトータルで見ると使いやすかったりしますよ。そしてそのタックルに併せて少し大きめのルアーを使うと釣れる魚のアベレージがあがったりもします。
次に2種類のライン繋ぐわけですが、結び方が曲者です。PEラインとリーダー用のラインは太さがかなり違う上にPEラインはその伸びの無さに加え非常に滑りやすいのでキッチリと結び難い糸でもあります。てきと~に結ぶといざ大物がかかった際に結び目からラインブレイクという事になりかねません。是非しっかりとしたラインシステムを組める様になりましょう。ラインシステムが組めない、組み方を教わりたい方は是非船長に声をかけて下さい。その場の状況に応じたシステムを組ませていただきます。そしてご希望があれば丁寧にお教えします。おそらく完璧なシステムは10分やそこら教わっただけでは習得できるものではありませんが、一度組むのを見るだけでも今後自分で練習する際のヒントになると思います。ただ単純に組んでくれと言うお客さんも多いのですが、是非組むところを見て何かを学んで行って欲しいと我々は考えています。しかし、我々がシステムを組んでいる際に予備のタックルで釣りを続けるというのも全然ありです。特に魚の反応が良い際には是非予備の道具で釣りを続けて下さい。釣りのレベルアップにはラインシステム云々よりも一匹でも多くの魚を釣る事が一番の近道です。
話しが横道にそれましたが、PEラインとリーダーを繋ぐ際に一番のお勧めはFG knotと呼ばれる非常に複雑かつ面倒な結びです。難しいノットだけにネット上で様々な結び方が紹介されています。興味のある方は色々と調べて試してみて下さい。
私も何年か前からこの結びを愛用していて、この結び方を知った当初は周りに誰も結べる人が居なかったので、ネット上にあった完成図と睨めっこしながら勉強しました。結果的に、現在巷で一番主流の指にクルクル巻きつけてから編みこんでいくやり方ではなく独自の方法で編みこむという事になっていました。当時はそれが異端のやり方であるという認識は持っておらず、そう言う物だと思い込んでいました。勿論、しっかり強度も出ますし、一番やりやすいと信じてやみません。一つの場所に辿り着くのに道は一つでは無いので、今まで定番の方式でキッチリ結べない、すっぽ抜けが多発する等の方は是非尋ねてみて下さい。すっぽ抜け皆無のFGノットの組み方をお教えします。
FG knotを組む上で一番の肝は、編みこみ部分だけで完全に滑らない事をしっかり確認する事です。そうすれば、すっぽ抜けは完全に無くなるでしょう。他にもいくつか気をつける点がありますが、文章で説明すると長くなるので是非船の上で聞いて下さい。
FG knotなんかめんどくさくて結んでられない!と思う方もいると思います。私も船の上で面倒な時は他のノットに頼る場合も多々あります。
まずはオルブライトノットです。これも有名なノットなので検索してみて下さい。FG knot程では無いですが、しっかり結べれば必要な強度は十分に出ます。締め込む際の引っ張る方向に気をつけながら結べばうまくいくと思います。何度か自宅で練習してみて下さい。
オルブライトノットよりも簡単な結びがあります。バックトゥバックユニノットと呼ばれる結び方で、日本では電車結びの愛称で知られています。初心者の方はまずはこの結びから覚えるのが良いと思います。この結びの基となっているのがユニノットという非常に優れたノットです。これを応用して結びたい糸同士で組み合わせた物をバックトゥバックユニノットと呼びます。単純に和訳するとユニノットを連続させた結びという事です。まだ習得していない人は是非釣りのHow to本を読むなり、ネットで検索するなりして覚えて下さい。慣れれば暗闇でよく見えない中でも手探りで組める程単純で結びやすいノットです。PEラインとリーダーマテリアルを結ぶ場合、PEライン側は巻き回数を10回以上と少し多めに、リーダー側は4~6回と少し少なめにすると良いと思いますが、糸の太さやその差でベストな回数は変化しますので、何度も何度も結んで貴方の使用しているラインでのベストを探し当てて下さい。
他にもビミニツイストでダブルラインを組んでからのオルブライト等、優れたシステムは沢山あります。最近では器具を使って結ぶPRノットというのもメジャーになって来ている様です。頭の硬い私は器具を使わなきゃ結べないとなると一歩引いてしまい、まだ手を出していませんが、気になっているのは事実ですし、巷の噂を聞く限り、かなり優れたノットだと思うので気になる方は習得してみるのも良いかと思います。
ビミニツイストについてですが、過去に数多くの世界記録がこのシステムを使用し釣り上げられてきた素晴らしいシステムですし、現在でもこのシステムは大物釣りやライトラインを使っての記録魚狙い等でも主流です。しかし私はPEラインを使ったシーバス釣りにおいてこのシステムはお勧めしていません。ビミニツイストの良さはナイロンライン、フロロカーボンラインで組んだ際に結束強度を落とさずにダブルラインが組める事です。しかしこれをPEラインでやると、残念な事に強度低下がおきてしまいます。よほど上手く組めば強度低下を防ぎながらダブルラインを組むことが海外の雑誌(米国Sport Fishing誌)で取り上げられていた実験データ上は可能な様ですが、そのデータ上でも、私の経験上でも、毎回確実に強度低下を引き起こさずにしっかりとPEラインでビミニツイストを組む事は難しい様です。私の経験上、綺麗に組めたように思えても強度低下が起きている事が殆どで、家での簡単な実験を何度も繰り返した結果、PEラインでビミニツイストを組むメリットは見出せませんでした。
私が現在辿り着いている結論としては、FG knotを組むのが一番である事。何らかのトラブルでシステムを組みなおす際は時間が許す限りFG knotで組む。船の上だろうが暴風の中だろうが組めるように日ごろからこのノットに慣れるのが一番です。しかし、なんらかの理由でFGノットを組めない、急ぎたい等の際には上にあげたオルブライトやバックトゥバックユニでとりあえずはお茶を濁し、余裕が出来ればすぐさまFG knotに組み替えるのがベストだと思います。
FG knotが組めないからといって臆する事はありません。ラインシステムを組む上で一番大事な事は自分の組んだラインシステムの強度、弱点を頭に入れて釣りをするという事です。どれくらいの負荷をかけると切れるのか、逆を言うとある程度の余裕をみてどれくらいの負荷までかけても大丈夫なのかを感覚的に常に把握しておいて下さい。これが出来るようになると、魚とのファイトは常に安心して行えますし、取り込みの際にも魚のサイズを見て(感じて)素早くタモが必要か、ゴボウ抜き出来るのかの判断が出来るようになります。我々の船ではお客様、特に初心者、中級者の方のかけた魚はサイズに関わらずタモ入れをする事が多いですが、自信のある方はタモの必要の無いときは言って頂ければタモは出しません。フックが網に絡んだりと何かと面倒な事も多く、釣り再開までの時間ロスになりますからね。
話しはそれましたが、自分のラインシステムの強度、弱点を知るというのは当然の如く、釣りを続けている時間と共に少しづつ低下していく強度まで感覚的に把握するという事です。釣りをしていた時間によるシステムの強度の低下を気にして安全をみて50cmそこそこの魚をタモ入れする事もありますし、逆に同じタックルでも組んだばかりのシステムで針掛りの良い魚の場合、70cmでも自信を持ってゴボウ抜きできます。勿論、針のかかり所や、針自体の強度も頭に入れる事は言うまでもありません。特にナイロンラインの水中での強度低下の感覚は意識して気にしながら身につけると良いと思います。
常にライン強度に応じたドラグ設定を心がけるという事も非常に大事です。ドラグ設定に自信の無い方は少しユルめに設定しておいて、ファイト中に必要とあらば少し締めるのが良いでしょう。そして忘れてはならないのが、ファイト後に再度締めたドラグを戻す事です。小さい魚の取り込みの際に締めたドラグのまま釣りを続け、いざ大型の魚がかかって糸が切れるというのは良くある話です。取り込みの際に締めたドラグは必ず適正値まで緩めましょう。ドラグ設定に自信の無い方は是非声をかけて下さい。我々がお客様のタックル、ライン強度や使用ノットに応じて設定します。繰り返しになりますが、自信の無い方は基本は緩めです。
次に、リーダーとスナップ/ルアーアイの結束をいくつか紹介します。
単純に強度だけを考えるとパロマーノットと呼ばれるノットを使うのが一番です。簡単で非常に強度の出るノットなので覚えていて損は無いノットです。シーバス釣りに多用される20~40lb前後のリーダーの場合、およそ100%近い強度が出ます。ただ、強度の調節が出来ない事や、ラインが横から出る事等、デメリットもあります。
次にユニノットです。先にライン同士の結束でバックトゥバックユニノットというノットを紹介しましたが、そのベースになっているのがこのノットです。単純なノットなので簡単に組め、輪をくぐらせる回数を変化させる事で強度の調節やラインの太さに応じて組みやすくする等、かなり応用の利くノットなので是非覚えて下さい。シーバス釣りをする上では根元を二回くぐらせるダブルユニノットと呼ばれるノットがお勧めです。輪に通す回数は20~30lbのリーダーの使用を前提に考えると5回前後で良いと思います。細いラインでは回数を多く、太くなると少なくしていくと良いでしょう。
スナップを使用せず、スプリットリングもついていないプラグへの結束にはフリーノットと呼ばれるノットがお勧めです。基本的にはオーバーハンドノット(ダンゴ結び)2回のノットとして紹介されている事が多い様ですが、私は2回くぐらせる事で多少なりとも強度アップを図っています。特に二個目の結びはユニノットと基本的には同じで、このフリーノットの際も2個目の結びの回数は難なく増やせますので各々が工夫してみると良いと思います。このノットの弱点として、強度があまり出ない事があります。何度も結んでは切るを繰り返しておよその強度を体得すると良いでしょう。上にも書きましたが、自分の使っているラインシステム全体の強度がしっかり把握できていれば、多少強度の出ないノットでも自信を持って使えます。
シーバスを狙う際のラインシステム作りに最低限知っておきたいノットは上に紹介した結びで、これらを覚えればおよその状況には対応出来ますが、出来ればこれ以外にも出来るだけ多くの結び方を覚えておくと様々な状況に対応出来ます。
以上、簡単に(?)ではありますが、てきと丸お勧めのラインシステムとノットでした。もっと深く知りたい方は是非船の上でお尋ね下さい。希望があれば様々な結びを実演して見せます。
どうかクリック願います→
ソルトウォータールアーゲームの可能性は無限大だと信じてやまない二人は、釣りの楽しみ方を日々模索しています。
こんな釣りが出来たらお客さんに楽しんでもらえるのでは?と思えばすぐに試し釣り。
シーバスを基軸にしながらも大の釣り好きの我々はシーバスに限らず楽しい釣りの模索に日々余念がありません。今回はそんなてきと丸からの提案です。
ボイルがあるのに食わないシーバスに手を焼いた経験のある方も多いと思いますが、てきと丸ではこれを楽しく攻略する事にしました。
ライトタックルを使い、楽しくセイゴ~フッコサイズのシーバスやメバル達と遊んでもらう・・・ってのはどうでしょう?
↑アイスジグ
↓ワーム&ジグヘッド
今まで様々なシーバスルアーを投げても完全無視だったシーバスが、ちょっと目先を変えただけで爆釣!
必要なのはライトアクションのバスタックルや少し強めのトラウトタックル等。メッキ用のタックルでもバッチリです。
ジャクソンアスリートピンテールチューンの6gや1/16oz前後のジグヘッドにミニワーム、アイスジグ等を使えばマイクロサイズのベイトに夢中のシーバスもイチコロ。
特に上記の3つのルアーは鉄板なのでご用意いただきたいのですが、勿論まだまだ攻略方法は無限にあると思うので自由な発想で準備してみて下さい。因みにミニワームはガルプのベビーサーディーンが圧倒的に強いのですが、フグの多い場所等では消耗が激しいのでCapt. Akiは今となっては懐かしのスライダーのクラッピーグラブを使っています。極小メバルのフッキングは悪いですが、ある意味型を選べるし、食いちぎられる事も少ないので重宝しています。
ライトタックルにライトラインを使うと、30cmのシーバスでもロッドは満月。ドラグを鳴らすスリリングなファイトは一度経験したら病み付き!普段は小さい小さいと小ばかにしているサイズの魚を心から楽しめるかどうかはこちらの姿勢次第。
一匹の魚とどう向き合うのか?同じ魚を釣るなら楽しまなきゃ損!勿論、大型のシーバスの可能性だって秘めているのでライトラインの時こそドラグ調整とノットはしっかりと!
アベレージサイズは40cm程と小型が主体となりますが、今のところライトタックルゲームで70cm弱のシーバスまで上がっていますので小型ばかりと馬鹿にしてはいけません。もっと大きな魚の可能性だって十分に秘めています。
ちょっと攻め方を変えると、メバルやカサゴもビシバシ釣れちゃいます。
↑逆にメバルには大きめのプラグを使って遊んでみたり?
そして同じタックルで今流行のアジング等も楽しめますので、湾内の午後便をご希望の方は是非ライトタックルを1セットご持参下さい。
因みにタックルは自由な発想でご用意下さい。もしメバルタックル等のソルトウォーター用のライトタックルを持っていなくても、とりあえずはわざわざメバルタックルを揃える必要は無いと思います。お手元にある比較的ライトな道具があればとりあえずは楽しめますよ。シーバスタックルでもチョイチョイと先っぽに4lbラインを結べばOKです。Capt. Akiはアイスジグを使うのなら・・・とアイスフィッシングで使っていた道具を持ち出しています。
参考までに、我々がライトルアー五目で釣っているエリアは水深4~18m前後の場所が主となります。水深10m以上のボトムを探る、深めの入れ食いスポットも多いので、アイスジグや重めのジグヘッドも忘れずにご用意下さい。
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我々の船では主にルアーを使い、シーバスを狙っています。
勿論、泳がせでの大型狙い等、餌で狙いたい方のご要望にもお答えしますが、ここではシーバス狙いのルアーについてCapt. Akiの独断と偏見に基づき選び方の基本をご説明致します。
個人的見解なので異論、反論もあるかと思いますが、お客様が迷われた際のヒントになればと思い執筆しました。
まず、ルアー選びを考える際に、ルアーは消耗品であるという事を念頭に入れなければなりません。
勿論、長く使えるに越したことはないのですが、根掛かり等によるラインブレイクや、障害物等に当たるなどしてルアーをロストしたり、壊してしまったりする事は少なくありません。
現在、釣具屋に行くと数え切れない程のルアーが壁を埋めていて、いったいどれを選べば良いのかわからない方も多いと思います。
同じルアーであっても、様々な色に塗られて販売されており、カラーバリエーションも含めると星の数程のルアーが存在します。
しかも値段が一個数百円の物から数千円、高いものでは1万円を超えるものまであり、釣りに行くにも消耗品と簡単に言うには馬鹿にできないお金がかかります。
ルアーを選ぶ上で一番大切なのは勿論、魚が釣れること。
しかし、極端に言えば釣りの上手い方に使わせると、およそどんなルアーでも魚を釣ることは可能です。釣れないルアー等無いという事です。
そうなると、数あるルアーの中でより釣れるルアーを選びたい訳ですが、はっきり言って何処に行っても確実に釣れるルアーと言うのは、これまた存在しません。
だからこそ、このルアー選びに迷える子羊達(我々釣り人)の心を弄ぶが如く、釣具屋のルアーコーナーには様々なルアーが並んでいて、それぞれが様々な販売文句を裏面に従えながら今か今かとレジへ連れて行かれる日を待ち望んでいるのです。
釣具屋に行く度に続々と新商品が並び毎度毎度新しいルアーが発売される度に飛びついてこれで今まで以上に釣れるはず!と心躍らせるのも楽しみの一つではありますが、多くの方は限られた予算の中でよい働きをするルアーを購入し、結果に繋げたいと思っている事でしょう。では、いったいどれを選べばいいのでしょうか?
私がお勧めするルアー選びは、定番品を使い続ける事です。新商品が発売される度に飛びついていてはお金が幾らあっても足りません。定番品というのは長い時間、多くの人に使われてきて、それでも尚評価されているルアーという事です。
勿論、世の中には釣りの上手な方も沢山いるので、粗悪品は定番となる前に自然淘汰されています。定番品とは言わば、数々の上級者のお墨付きという事です。
シーバス狙いで多用されるプラグで例を出すなら、ラパラカウントダウン。ボーマーロングA等がそれに当たります。
これらのルアーは世界中で長い事使われ続け、今尚惜しみない高評価を与えられ続けています。その高評価の理由は圧倒的なバランスの良さと使用範囲、用途の広さです。
デッドスローからファーストリトリーブまでキッチリと泳ぎ、世界中で海水、淡水問わずに様々な魚を魅了し続けてきているルアーはシーバス釣りにも対応します。
しかし、もっと飛距離が欲しい、もう少しバランスを悪くしてロッドアクションに反応するようにして欲しい等の要望も多く、国産のメーカーがそれに応えるべく様々な良いルアーを作ってきました。K-TENブルーオーシャンや、ジャクソンアスリートミノー、デュエルのアイルマグネット等がその良い例です。
今では続々と発売される新商品に押され、釣具屋で探すのも一苦労となってしまいましたが、今でも何の遜色も無く魚を魅惑するこれらのルアーは私の中で永遠の定番品です。是非とも釣具屋の棚の真ん中に返り咲いて欲しいと願うばかりです。
メーカーでは廃盤となっていない様なので、釣具屋の取り扱い、そして消費者の選択が、こういった定番品を端へと追いやっているのです。
私は長らく海外で釣りをしてきましたが、日本の釣具屋(特にルアー専門店)と海外の釣具屋の一番の違いは、数年やそこらで商品構成が変わらないという事です。
釣具屋の店主も釣りというものの本質を本当によく理解している人が多く、古い商品でも実釣能力のある商品をいたずらに値下げしたりしません。
余談ですが、とある店では紙箱入りのボーマーなんかが未だに堂々と棚に並んでいて、「古いものだし、パッケージもボロボロだから負けてよ」と言うと、古くて何が悪い?中身は同じだから値下げはしない!と、自信を持って言い返されました。
当の私もコレクション等ではなく、実釣用に中身が欲しかっただけなので、全くその通りだなと、感心したものです。
話しを戻しますが、商品構成が変わらないと言うのは我々釣り人からすると非常に有り難い話しで、一つのルアーを自信を持って釣りこめるという事です。
日本人の多くは限定品、新商品、新開発、○○プロお勧め!という言葉に弱く、次から次に販売文句に踊らされるが如く新しい物に手を出していきますが、一つのルアーをある程度使い続けるというのは釣りのレベルアップを目指す上では大事な事で、それにはまず無くしても買い足せるルアーというのが必需品となります。
一つのルアーを使い込むと、そのルアーの長所、短所などがみえてくるばかりでなく、まるで自分の身体の一部の様にそのルアーを使いこなせる様になってきます。
一つのルアーを使いこなせる様になると、この条件の時はこれ!と言ったように自信を持ってルアーを投げて、それで駄目なら場所を変えるなど、見切りまでの時間も早くなり、結果的に良い釣果を得る事につながります。
皆様が釣具屋に行ってルアーを選ぶ際に重要視して欲しいのは、もしそのルアーを気に入った時に、そのルアーを買い足す事ができるか?という点です。
特にシーズン単位で見たときに、今年のこの時期にそのルアーが良かったとなると、来期同じ時期にまた買い足せるのか?勿論我々消費者には釣具屋に何が並ぶのかを決定する権利は無いので(大きな視点でみるとありますが)、ある程度予測するしかありません。このルアーは今は人気だけど定番品になり得るのかどうか?そういうところまで考えてルアーを購入し、気に入れば同じルアーを使い続ける事がレベルアップへと繋がります。
そうして買ってきたルアーですが、ここから自身でのルアーの評価が始まります。巷で言われている高評価、悪評等は一切気にせずに自分の目で、自分の身体で感じて下さい。
評価の基本となるポイントはいくつかあると思います。ルアーの泳ぎ等は基本中の基本です。ある程度どんなスピードにも対応し、ルアーを操れる事は基本となります。勿論、遠投性能に特化した物等が泳ぎを多少犠牲にせざるをえない物もあります。
その辺りは自分の釣りの技術レベルや嗜好にマッチするかで判断する事になります。ここでは意外と見落とされがちなルアーの強度について。
我々の様に年間200日以上釣りをしていると、ルアーの消耗はかなり激しく、一度試してみてよく釣れるんだけど買い足すことの無いルアーというのが出てきます。
ここでは具体的にメーカー名やルアー名は明記しませんが、中にはわざとじゃないの?と疑いたくなる程ヤワなルアーも存在していて、それが世の中ではボートシーバス狙いの定番品だったりもします。
少なくとも私の判断では、ちょっとやそっとラフに扱った位で壊れたりするルアーは例えそれがよく釣れるルアーであっても、日々使い続け買い足さなければならない身としては使えないルアーとして買い足す事は二度とありません。
年に数回しか釣りに行かずに、釣りに行く度に新品の物を揃えてもいい、せっかくの限られた時間の楽しみなので多少の支出は厭わないという人にはそれで良いと思います。
私もそう言った時期もありましたし、丈夫なルアーで10匹釣れるところで、多少ヤワなルアーを3個消耗しながら11匹釣れるのなら11匹の方が良いというのも考え方の一つです。
釣り針だって年間数回の釣りなら毎回新品のパキパキに尖った物を用意したくなるのも当然ですし、逆に我々の様に毎日出ている者からすれば、丈夫で錆びず、多少の鋭さは犠牲にしてでも、ある程度の刺さりを出来るだけ長い時間保持してくれる針、針先が鈍ってきたら研ぎなおせる針を選ぶ事になります。
参考までに私が交換用フックとして愛用しているのはVMC社のソルトウォーター用の太軸針です。
錆びない、伸びない、折れないと三拍子揃った針ですが、国産の科学研磨の針と比べるとフックポイントの鋭さは劣ります。
私の釣りを真近で見た事がある人は知っていると思いますが、特に確実に取りたい魚の場合、追いアワセを何発か入れる事で、この針の初期のかかりの甘さをカバーしています。
余談ですが追い合わせを入れるタイミングは魚が横を向いている時を狙っています。竿先で魚の向きを感じとって、魚がラインに対し横を向いている時に追い合わせを入れることですっぽ抜けを防ぎ、確実に針掛かりさせます。
魚が釣り人と逆の方向を向いている際や走っている際に追い合わせを入れても針のかかり方にもよりますが合わせが利かない事が多いので、追い合せは魚が横を向いている時を感じ取って入れましょう。
長々と書きましたがルアー選びのポイントは人それぞれ異なり、それぞれのスタイル、趣味嗜好、予算等に合った選び方が、それぞれの正解となるわけですが、本気で釣りが上手くなりたいとお考えの方は余分な釣具にかけるお金があれば、そのお金をかけて釣り場に出るのが一番の近道だと思います。
我々の船はレベルアップを目指す方を全力でサポート、お手伝い致しますので是非遊びに来て下さい。勿論、我々より遥かに釣りの上手い方も沢山いらっしゃいますが、そういう方々にも対応すべく、こんな釣りを研究中なのでこういう釣りを試したい等のリクエストをして頂ければ全力で対応致します。
魚の前では初心者も上級者も所詮は一釣り人です。お互い更なるレベルアップを目指して一緒に魚と向き合いましょう。
以下に紹介する推奨タックルはあくまで一例です。皆様が快適に釣りをするためのヒントになれば幸いです。
まず初めに、専用タックルじゃなきゃ駄目という事は全くありません。
バスタックル、トラウトタックル、ライトジギングタックル等お手持ちの道具で楽しめます。
某ディスカウントショップの500円の振り出し竿、リール、ラインのセットを持ち込んで爆釣された方も居ます。
勿論、我々がラインシステムを作る等の最低限のサポートはしましたが、釣りは道具では無いという良い例です。
少人数のチャーター船なのでお客様に合わせた釣りが出来るのが我々の強みです。
乗り合い船だと、ある程度皆のタックルを合わせないとトラブルの元になったりする事もありますが、我々の船ではかなりの融通がききますし、いざとなればタックルにあわせた操船や場所選びも出来ます。
この釣りを突き詰めていくと専用タックルは快適に釣りをするのに良いツールとなりますが、初めは安物でも、手元にある道具でも構いません。
とりあえず、釣りに行ってみることが一番大事だと思います。道具のアップグレードは釣り込んで行って必要に感じた時に必要な物を自分で選ぶのが一番だと我々は考えています。
必要とあらばそれぞれの技術レベルや予算に合わせ、我々の経験を生かした道具選びのアドバイスはしますのでお気軽にご相談下さい。
秋から初冬にかけての遠征便では広いエリアを広範囲にキャスティングで探る釣りがメインとなります。
Capt. Akiのお勧めはオーバーパワー気味のタックルです。
あまり糸を出さずに魚の振り絞るパワーを全て受け止めてみてください。
Capt. Yuumaのお勧めは少しライトなタックルです。
満月にしなる竿、無理をすれば切れるかも・・・というスリリングなライトタックルゲームを味わってみて下さい。
パワータックル、ライトタックルどちらを選ぶにしろ飛距離は大事な要素となります。
最低でも14cmのミノーをフルキャストできるタックルがあった方が快適に釣りができます。6’のバスロッドでは多少ハンデを背負っての釣りになりますので7’以上のバランスの良いキャスティングロッド(スピニングタックル)をお勧めします。
尚、飛距離が大事とは言っても、ボートゲームですので飛ばないとポイントに届かない等の事は急ぎのナブラ打ちとかで無い限りありません。しかし、トップウォーターやシャローランナーを使うとは言っても、少し深い場所(水深5m~)にいるシーバスにルアーを気づかせ、追わせ、そして食わせるには飛距離があった方が有利です。勿論もっと上の層に魚が居る場合もありますが、シーバスはベイトより下のレンジから上を狙っているので、下の層から誘うという事を頭に入れて釣りをすると良いと思います。
ロングキャストだからと言って無闇に糸を細くし過ぎると不意の大物をラインブレイクで逃しかねないので遠征便では少し強めの1.5号前後の糸を推奨しますが、基本的にはお好みで。0.8号とかのPEラインの場合、バランスの取れたタックルで、キャスト毎のトラブルを防ぐ動作が自然と身についている方でないと、ライントラブルが多くなりやすく、貴重な釣りの時間がライントラブルとの戦いで費やされてしまい非常に勿体無いです。因みに我々は1.5号前後のPEラインを3000番~4000番のシマノに乗せて使用しています。トラブルは皆無と言って良い程少なく、キャスト距離も十分に出ます。
皆様が一番気になるのはルアーチョイスだと思います。基本は12~17cmのミノーですが、シーズン後半にかけてやや小さめのルアーの方がヒット率が高い事もあります。
よくお勧めルアーは?という事を具体的に聞かれます。我々の基本的な考えとしては、やる気のある魚がいて、それなりのアプローチをすればある程度どんなルアーにでも食ってくるというものです。巷では○○ラとかいうルアーが一番とされているらしく、それじゃなきゃ釣れない!とまで言い切る人すら居ます。しかし、我々の経験と、お客様の釣れ具合を見ている限り、それじゃなきゃ駄目という事は一切ありません。
ベテランの方へのルアー選びのアドバイスとしては、飛距離が出て、高速でも低速でもキッチリ泳ぐ大型のミノーとでも言っておきましょうか。探れるレンジを分けるために多少潜行深度の違うルアーを何種類かと、日によって変わるヒットカラーに対応すべく違うカラーの物を何種類か持って来れば間違い無いと思います。
我々が良く使うのはサーフや磯での使用を考えて開発されたルアーです。これらのルアーの中には飛距離が出るばかりでなく、強度にも優れ、波やうねりに負けずにアクションするように比較的バランス良く作られている物が比較的多く、遠征便での釣りにもマッチします。ロッドアクションに対して意図したようにバランスを崩してくれる物と、激しいジャークにもなかなか反応しないバランスの良い物、両方あると良いと思います。
具体的なルアー名やカラーを聞かれる事も多々あるので、Capt. Akiの個人的なお勧めルアーを3つあげておきます。
まず、アスリートフローティングの14cm。残念ながら釣具屋の店頭でなかなかみかけられなくなってきましたが、デッドスローからファーストリトリーブまでキッチリ泳ぐ素晴らしいルアーです。湾内では小型のシンキングの物が長い間定番ルアーでした。今でこそ新製品に押され気味ですが、その圧倒的な実釣能力は今でも健在で、大型のフローティングモデルはシーバス以外にも海外の大型肉食魚相手にその実力を発揮してきました。フックをかなり太軸の物に変えてもアクションを損なわないので、ターゲットにあわせたフックセッティングが可能です。Capt. Aki的にはボーマーのロングA、Tackle houseのK-TEN Blue Oceanと並んで永遠の定番ミノーで、遠征便でもその実力を発揮しています。
現在も釣具店の定番品として並んでいるダイワのショアラインシャイナーもお勧めしておきます。特にお勧めは数が獲れる14cmですが、大物狙いで17cmでも勿論OK。似たようなルアーは他にも色々ありますが、我々の中では特に実績十分なのでお勧めしておきます。
気持ち深めを探りたい時はTackle HouseのNode 130FDお勧めします。お勧めルアーの中では比較的小型なシルエットと、サイズに似合わない飛距離、そしてスローリトリーブでもナチュラルに泳ぐこのルアーはタフった状況でこそ信じて投げ続けたいルアーです。
カラーは定番の色を何色かお持ち下さい。似たようなカラーをいくつも揃えるのではなく、ルアーがある程度のスピードでヒラヒラ動きながら魚の頭上を通過する事をイメージし、動きながら通過するルアーのカラーがどの様に魚の目に映るのかをイメージしてカラーを選択してみて下さい。具体的にはシルバー系、ゴールド系、ホワイト系等を軸にベリーのカラーにも注目して色を選んでみて下さい。
日によってはミノーに対する反応が悪い事もあるのでミノーだけじゃなく、バイブレーション等もご用意下さい。又、魚のやる気がある時はトップウォーターに対する反応もすこぶる良く、大型トップウォーターで大型の魚をボコスカ釣るといった夢の様な釣りが出来る可能性があるのも遠征便です。シイラ用ルアーとして有名なトビペンやドラドペンシル、ドラドスライダー等でも結果が出ていますし、国産ハンドメイドの青物用のトップウォーターを大量に持ち込み、結果を出された方も居ます。各々の発想で自由に楽しんでみて下さい。
尚、奇抜な発想となりますが、夏のシイラ釣りのタックルを眠らせていませんか?シイラ用のルアーを使うのに、シイラタックルを使って何が悪い?と思いますよね?シイラタックルで大型シーバスをゴリ巻き・・・なんてのも全然ありです。
GT タックルでシイラ狙う人が居るのに、シイラタックルでシーバス狙っちゃ駄目なんて事はありません。
ブラックバスのトップウォーターゲームが好きな方は居ませんか?お気に入りのバスタックル、夏が過ぎれば仕舞いこんでいませんか?折りたたみの椅子をボートに持ち込んで、お気に入りのトップウォーターロッドでスーパースプークを使いバスを誘う・・・なんてのも全然ありです。
少し強め&長めの竿の方が楽しめるかも知れません。
イメージ的にはアメリカの広大な湖の上、水面下1mまでウィードの生い茂るオープンエリアをのんびりと広く探る・・・です。(笑)そしてガバッと出るのは夢の10lbバス(シーバスですが 笑)。
その際、一応トップに反応しない日のために普通のボートシーバスタックルも予備で持ってきた方が良いかと思います。
バスタックルご使用の方は、くれぐれも釣行後はタックル水洗い、そしてリールの完全分解清掃をして下さい。
Capt. Akiの趣味はバスのトップウォーターゲームです。そういった釣果優先主義では無いスタイルも理解し、それにあわせたご案内を致します。
湾内のシーバス釣りは主にジギング、キャスティング、そして少しテクニカルな穴撃ち(キャスティング)の3パターンになります。
遠投が必要な状況は比較的少ないので6~7フィート前後の7~21グラムのルアーが投げれる竿に1.5号前後のPEライン、そして御使用のラインが100~150mほど巻けるリールがあれば理想です。釣具屋さんで見かけるボートシーバスタックルがこれに当たるかと思います。
しかし専用タックルなんか無くても釣りは成立します。
バスタックルでも十分に快適な釣りができます。オカッパリのシーバス狙いで使っている様な長めのタックルや、トラウト狙いのウルトラライトタックルしか持っていなくても大丈夫です。多少扱い辛いかもしれませんが、なんとか釣りになります。まずはお手持ちの道具で挑戦してみて下さい。そして何度か実際に釣り場に出てみると上記の様なタックルが欲しいなと感じるかと思います。必要性を感じてから自分の経験を活かして専用の道具を買い足すのが一番だとてきと丸は思います。
ただ、トラウトタックルで60gのジグを扱うのは大変です。ライトなタックルには比較的ライトなルアーをご用意下さい。トラウトタックルで挑むには10~20g前後のジグ、7g前後のプラグまでが使い易いかと思います。
ロングロッドでのストラクチャーゲームは多少窮屈に感じるかと思います。ショートロッドの方が穴撃ちには向いているという事をまずは体感してみて下さい。
スピニングタックル、ベイトタックル、どちらでも対応できますが、特にキャスティングの際にはスピニングタックルを推奨します。ジギングの際はスピニング、ベイトどちらでも良いのですが、ベイトタックルの方がフォールのアタリを取り易いと感じる方が多いかもしれません。
特殊な例として、上級者の方にお勧めしている穴撃ちやストラクチャーをタイトに狙っていく釣りにはベイトタックルがお勧めです。バス釣りで腕をならした方等は得意な釣りかと思います。特に高価なプラグをバースの奥に打って行く様な釣りではかなりのキャスト精度が要求されます。勿論、スピニングタックルでも可能ですので、一番使い慣れた、キャスト精度の出せるタックルをお持ち下さい。この様な釣りの際にはフリップキャスト等の出来るショートロッドがあればよりタイトにバースの奥まで狙えるかと思います。
また、タックルは2~3セット持ち込むと、トラブルの際にも対応できますし、手返しも早いです。比較的ライトなタックルと、少し強めのタックルの2セットを持ち込む事をお勧めします。ロッドホルダーを増設して20本以上収納できますので一人2~4セットの持込も可能です。
また、シーバスの食いがどうしても悪い際にイナダ、アジ、サバ、メバル、カサゴ等の魚も時期が合えばご希望に応じて狙えるので、それに対応したルアーやタックルを持ち込むのもありです。詳しくはライトルアー五目の項をご参照下さい。
ルアーは沈下速度の速いバイブレーション、15~60g程度のメタルジグ各色、ミノー各種(10cm前後)をご用意下さい。
ルアーのカラーについては日によってヒットカラーが異なりますが、シルバー系(イワシカラー等)、ゴールド系、白系(レッドヘッド含む)、の3パターン用意しているとおよその状況には対応できるかと思います。
湾内のストラクチャー周りの釣りはルアーの消耗が激しいので、予備のルアーを多めにお持ち下さい。なれない方だと特に半日で5個以上のルアーを破損したりロストしたりする事もありえます。ラパラのCDシリーズ等は多少ぶつけてもへこたれず、実釣能力も申し分の無い素晴らしいルアーです。また、カウントダウンする事で多少深めのレンジから、竿を立てての表層狙いまで幅広い使い方が出来ます。てきと丸ではCD9、CD11を特にお勧めしていますので何を持って来れば良いかわからない方は是非ラパラのCDシリーズをいくつかボックスにしのばせておいて下さい。

















